世界観

Pen Boutique 書斎館 Aoyamaにて、1896年製のWORLD TYPE WRITER/SPACER(写真奥)とともに。
タイプライターの歴史上、現在のキーボードの元祖と呼ぶべきマシンが誕生したのは1873年、アメリカでのこと。当社は大文字のみで、文字配列はQWERTYだった。

シリーズ10年の歴史を経て今、キーボードは書斎を居場所に定めた。

1996年に初代モデルを世に問うて以来、HHKBシリーズは常に理想のキーボードを追求し続けてきました。 そして今、10年の伝統の上に立ち、さらなる高みへと到達した世界最高水準のキーボード、HHKB Professional HG/HG JAPANが、完全オーダーメイドの限定販売で登場します。

静電容量無接点方式のキースイッチに加え、剛性の高いアルミ削り出しフレームを採用し、比類のない極上のキータッチを実現。 そしてHHKB Professional HG JAPANのキートップには、古来より優れたコーティング技術として重用されてきた「輪島塗(注1)の技法」を用いて漆塗を施しました。

ともすれば不要となるキーを極限まで削った、必要最小限の合理的なキーレイアウト。 フルサイズのキーボードと同じ19.05mmのキーピッチを維持しながら、ほぼA4ハーフサイズというコンパクトさをも実現。 PCはもちろん、Macintosh用としても使用可能です。 HHKB Professional HG/HG JAPANは、マシンを選ばず永く使い続けられる、まさにプロスペックのキーボードといえるでしょう。

そしてぜひ、HHKB Professional HG/HG JAPANだけが身にまとう、限りなく高品位な質感にご注目ください。キートップやフレームは言うに及ばず、シンプルでありながら隅々まで作り込まれたディテールのすべてが、たとえば高級な万年筆のように「所有する喜び」を提供します。 ユーザーの指が、研ぎ澄まされた無駄のない動きでキートップの上を滑るとき、心は道具を使う悦楽で満たされ、入力は筆記へと、プログラミングは詩作へと、その意味合いを変えていくことでしょう。

HHKB Professional HG/HG JAPANは、コンピュータ本体に付属する消耗品的キーボードの対極に位置する、一生の友となり得る高級IT文具です。 ぜひ販売店の店頭で、万年筆や毛筆の筆記にも比肩し得るタイピングの深みと喜びを実感してください。


(注1)
本来、輪島塗の素地には「木」を用いるものですが、今回は特別に、大徹八井漆器工房のご協力を得て、PBT樹脂のキートップに「輪島塗の技法」を用いた「漆塗」を施しております。

輪島塗の詳細(輪島漆器商工業協同組合)