岸上様のコメント
キーボードコレクションのページを楽しんでおりましたが、東芝パソピアの刻印が一部不明とのこと。初めて買ったパソコンという思い入れもあって調べてみました。 とはいえ、本体は既にありませんので、「OA-BASIC徹底活用」(誠文堂新光社、昭和57年刊)というガイドブックを参照しました。
向かって右手奥の特殊キーは確かに4つで、刻印は以下の通りです。
| LABEL | KANJI | (COPY) | (STOP) |
'LABEL'や'KANJI'キーは特に機能があったわけではなく、アプリケーションによって適当に機能を振っていたようです。私は使った記憶がまったくありません。
'(COPY)'と'(STOP)'は括弧がついていました。OA-BASICでは単独で押しても機能せず、「'CTRL'と同時に打鍵すべし」と書いてあります。誤操作を防ぐよい配慮だと思いますが、本体内蔵のT-BASICでも'CTRL'を併用しなければならなかったかどうかは定かでありません。
テンキー部右奥のキーは'CLR/HOME'ではなく、'CL*S*/HOME'です。BASICのステートメントに合わせたのだと思います。どっちにしても分かる人にしか分からない表記ではありますが。
通常キーの部分にも少し訂正があります。 PC-8001と同様に、パソピアにも'~',''','{','}','|'などの刻印はありませんでした。しかも、8001と違ってSHIFT+[などで入力することもできませんでした。要するにこれらの記号をキーボードから入力することはできなかったのです。BASICでは使わない文字ですからそれで問題なかったのですが、Cのプログラムは入力できませんね。 あと、'\'の横(カナロック側)には長音記号が刻印されていました。
16年も前のことで、ほとんど憶えていませんでしたが、今改めて見直すと隔世の感があります。BackSpaceはないはカーソルキーはテンキー部の妙な位置に納まっているは。8001を意識したのでしょうが、このテンキーはいただけませんでした。電卓プログラムを作っても演算キーがありませんでしたから。
キー配置に時代が出ることを改めて認識しました。