Happy Hack!第5回 - 松村太郎×平岡雄太が語るキーボード対決!純正派vs外付け派の熱き戦い

Happy Hack!第5回 - 松村太郎×平岡雄太が語るキーボード対決!純正派vs外付け派の熱き戦い

みなさん、こんにちは。テックメディア「ガジェタッチ」のリンクマンです。ガジェタッチとHHKBとのコラボYouTube番組「Happy Hack! ~僕らのライフスタイル~」の5回目が3月18日に配信されました。

この番組はHHKBを愛用するゲストの方をお招きして、なぜHHKBを選んだのか、キーボードへのこだわり、キーボードを中心とした仕事道具、ライフスタイルについてとことん語っていただくキーボード中心のライフスタイル・バラエティ番組です。

この番組5回目のゲストは、YouTuberの平岡雄太さんと第1回にも登場したITジャーナリストの松村太郎さん。平岡雄太さんを純正キーボード派、松村太郎さんを外付けキーボード派として、お互いにキーボードについての思いをぶつける座談会を企画してみました。

純正派?カスタム派?キーボードのこだわりを教えて!

最初のトークテーマは「純正派?カスタム派?キーボードのこだわりを教えて!」と題して、お互いのこだわりにフォーカスしてみました。

iPadの変態を自称する平岡雄太さんは、様々な場面で使うのはiPad。そしてそのお供として使っているのが純正のMagic KeyboardとSmart Keyboard Folio。基本的には、Appleが用意しているものを使うというスタンスだそうです。

「デバイスごとに使い方が変わるのが嫌」ということ、そしてMagic Keyboardのトラックパッドを使うことも純正を選ぶ理由となっているそうで、ここはiPadをPCと同じように扱う平岡雄太さんのこだわりを感じるところです。

対する松村太郎さんは、キーボードはただの文字入力の手段というだけでなく、可能ならばずっと触っていたい対象というキーボード愛、変態性を垣間見せます。家と大学でHHKBを使いながら、通勤中などでは純正も使うというフレキシブルさも持っていて、状況によりキーボードを使い分けるという柔軟な使用方法だそうです。

外付けキーボードの変態性について議論する

続いてのトークテーマは、外付けキーボードの変態性について。

最初は、「キーストローク」の違いをトピックに挙げました。Magic Keyboardの薄型設計のため1mmというキーストロークに対し、HHKBは3.6~4mmと押し込む深さが異なる部分に注目。平岡雄太さんが実際にHHKBを試した際に「遊びの部分」を感じたと話すと、松村さんはこの「遊び」こそが重要で、アクチュエーションポイント(スイッチがオンになる部分)がキーの最下部ではなく中途に設定されていると説明。

さらに、「キーの音」については、HHKB Studioの静音設計な点は平岡雄太さん的には好印象を抱いたそう。さらに、メカニカルキーに変わったことでカスタマイズが可能になり、特定のキーだけを「カチッ」という音のするものに変更することもできるので、Enterキーを強く押してしまう傾向にある平岡雄太さんにもその辺りのカスタマイズの楽しさ、遊び心に少しずつ共感していく感じがありました。

ほかにも英語配列と日本語配列どちらを選ぶかという問題にも話が及び、平岡雄太さんはキーボード愛の深い人は色々なキーボードが使えるようになるから英語配列にしたほうがいいと言う意見に猛反論!「生産性を落としてまで使いたくない」と強調し、日本語配列へのこだわりを見せつつHHKBには日本語配列があることに安堵している様子もありました。

HHKBが欲しい!"家庭内稟議"対策委員会<特別編>

3つ目のテーマは、恒例の「家庭内稟議対策委員会」の特別編。通常はHHKBを家族に納得してもらう方法をゲストに一問一答で答えてもらう形でしたが、今回は松村太郎さんが平岡雄太さんにHHKBを買ってもらうべく、平岡雄太さんから出る疑問について答えてもらう形になりました。

最初は「すでにキーボードがあるのになぜ新しいものが必要なのか」と言う真っ直ぐで至極真っ当な質問に松村太郎さんは「いや、一生モノだから」とちょっと弱めの回答。先行きが心配になる立ち上がりでしたが、アメリカ移住の時も持っていくほど愛用しているHHKBがいまだに使えていることから「これが最後のキーボード、ラストサムライだ」と独特な言い回しで説得を試みます。

続いて平岡雄太さんの「重いから持ち運びが大変」という疑問に対して、「いや、Magic Keyboardの方が重いし」と冷静に反論し、すでに重さは理由にならなくなっている点を強調。

さらに、価格についてももちろん指摘がありますが、Appleの純正キーボードであるMagic KeyboardがHHKB Studioを超える価格になっている点に注目。現在の純正キーボードは円安の影響もあり各社かなり高くなっており、かつてはHHKBが「高級キーボード」と位置づけられていましたが、「HHKBは高級キーボードではなく、中堅キーボードだ」と価格も理由にならないと、司会者である筆者と弓月ひろみも一緒になって平岡雄太さんを説得する構図になっていきました。

無刻印チャレンジ

そして、今回は特別版ではありますが、人気企画「無刻印チャレンジ」に平岡雄太さんにチャレンジしていただきました。このコーナーでは、「タイピング速度測定(タイ速)」を使い、ランダムに出てくる文章を30秒以内にHHKB Studioの無刻印モデルを使ってどれだけタイピングできるかを競います。

純正キーボード派でHHKBはほとんど触ったことがない平岡雄太さんがどういう結果を出すかに注目が集まりましたが、ものすごいスピードでタイピングをしていきます。固唾を飲んで見守りましたが、結果はなんと「SS」を叩き出しました。これは第一回で松村太郎さんが出した記録に匹敵するという状態にスタジオは騒然。平岡雄太さん自身も「脳から直接(指が)動いていた」と語り、「HHKBは自分に向いている」と興奮気味に話していました。

第1回の松村太郎さんの結果

ちなみに、これは後ほど調べてわかったことですが、今回の平岡雄太さんの「SS」という記録は、第一回で松村太郎さんが出した「SS」となんと打鍵数は同じ210。平均入力打鍵/秒の数字も同じ7.0と驚きの結果でした。

そんな興奮冷めやらぬ中、今回も筆者のチャレンジ。毎回ゲストの後の難しいチャレンジではありますが、今回もとても中途半端な「B+」と言う結果に…なんでしょう。5回やってますが、成績が良かったり悪かったりしてほとんど成長が見られませんね。個人的に特訓が必要かなと思いつつ、パームレストの導入も検討に入れたいと思います。

全く予想していないエンディングに

あまりに衝撃的な無刻印チャレンジの余韻が残る中、番組はエンディングに。そこで今まで純正派として話をしてきた平岡雄太さんが、HHKBを認める側に回るという異例(?)の展開になりつつ、最後には平岡雄太さんが番組中にHHKB Studioを購入するという神展開となりました。もちろん事前に「本番中に買ってください」とか言ってないですよ。一切やらせなしですが、本当に驚きました。

今回は今までと違い2人のゲストにキーボードについて議論を戦わせるという形になりましたが、やはり異なる意見を出し合うことでお互いの理解が深まり、キーボードの魅力をより伝えることができたのではないでしょうか。そういった意味でかなり印象的な回になりましたね。
今後平岡雄太さんがHHKB Studioをどう使いこなしていくかという点も見逃せないですね。

執筆者

リンクマン

Podcast、YouTube、Webメディアを展開するGadgetouchの主催のひとり。ガジェタッチでは出演、動画制作、ライター、エディターを担当。さらに、個人の活動としてラジオのコメンテーターなどを務めることもある。

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