HHKB愛あふれる、
誕生30周年の先駆け「第2回 ファン交流会」イベントレポート

2026年2月11日、第2回となる「HHKBファン交流会」が高田馬場にあるコワーキングスペース&シェアオフィス CASE Shinjukuにて開催されました。

PFU木城さんのごあいさつで、HHKBファン交流会がスタート!

私筆者は、CASE Shinjukuのスタッフです。今回まさかファン交流会が私の仕事場で行われることになるとは思ってもみませんでした。

私の上司はHHKBの大ファン。このファン交流会をとてつもなく楽しみにしていたようで、参加の申し込みが始まってからほぼ毎日「今何名の方が申し込みをしてくださっている」という報告がありました。その度に「おぉ、すごいですね!」「もうすぐ定員ですね!」とやさしくお返事していた日々を懐かしく感じます。

開催1週間前ごろには定員の24名に到達し、HHKBの人気に改めて感銘を受けました。当日はスタッフとして、参加できたことをとてもうれしく思っています。ということで、良い意味で「変態」な方しかいらっしゃらなかったHHKBファン交流会の模様を温かい気持ちでお届けいたします。

始めに主催のPFUさん、ゲストの松葉製作所の松葉さん、そして私たちCASE Shinjukuから簡単に自己紹介をさせていただきました。松葉さんは4種類の木製キートップセットと、新作の黒檀で作られたパームレスト、キートップをお持ち下さいました。

松葉製作所の松葉さん
写真左から、新作の黒檀で作られたパームレストとキートップ、4種類の木製キートップセット

今回PFU技術・開発担当の中西さんと大木さんも参加され、「普段なかなかユーザーと接する機会がない」というお二人にとって、ユーザーの生の声を聞くことができた貴重な機会だったようです。

PFUの中西さん
PFUの大木さん

自己紹介の後は、PFUのCDO(チーフ・ドリンキング・オフィサー)・松本さんの音頭で乾杯し、その後しばらく歓談と軽食の時間が設けられました。

笑顔がチャーミングな松本さんの音頭で乾杯!

軽食はCASE Shinjukuのお気に入りのパンとスイーツのお店「LA VIGNE AKIKO(ラ ヴィーニュ アキコ)」さんのおしゃれなサンドイッチ、シュークリーム、からあげ棒をご用意。

「LA VIGNE AKIKO(ラ ヴィーニュ アキコ)」さんのおしゃれなサンドイッチ
同店の甘さ控えめのとてもおいしいシュークリーム

乾杯が終わったところで、自己紹介タイム。皆さん、自慢のHHKBを片手に自己紹介されていました。11月のイベントで新商品が発売されるたびに購入してしまうという方もいれば、1台を長く愛用されている方もいらっしゃいました。しかし、どうやら3台、4台と所有するのが、HHKBファン、とりわけ「変態」な方々のデフォルトのようです。

まだ使い始めたばかりで「普通の使い方しかできていませんので、皆様からいろいろ学べたらうれしいです」とおっしゃっていた方もいました。「え、普通の使い方で十分では?」と心の中で突っ込みつつも、ここはいわば「普通に使うフェーズ」をとうに終えた方々の集い。自ら学ぼうとするその姿勢には、ただただ頭が下がる思いでした。

どんな方々が集まっているか把握できたところで、皆さんお待ちかねの「HHKB愛が試されるクイズ大会」。今回24名の方にお越しいただいていたので、同じテーブルの隣の方とチームを組んでいただき、2名1組計12組でクイズ大会に挑んでいただきました。

皆さんのHHKB愛が試される問題ばかりでした

合計10問出題された、クイズ大会。レベル星1からレベル星5という難易度が少しずつ上がっていた問題。皆さんの気持ちもヒートアップし、後半の問題では思わず立ち上がりながら、難問に挑んでいた方もいらっしゃいました。

正解だと思う番号札を掲げていただきました
思わず立ち上がって考えている方々も

どんな問題が出されたか、気になるところだとは思いますが、今後のファン交流会でも同じお題が使われる可能性もあるということで、問題の内容は割愛させていただきます。ぜひ今後、HHKBファン交流会に参加して、皆さんもクイズ大会を楽しんでくださいね。

答えが発表される度に、皆さんのオーバーリアクションが面白かったです

一問一問、答えが発表される度に、歓声、嘆声があがっていました。終始、皆さんの楽しそうな笑い声に包まれたクイズ大会。一番多くの正解を獲得したグループが2組いらっしゃったので、最後はじゃんけんで優勝を決定しました!

表情だけで勝敗がわかりますよね!

優勝チームにはHHKBとZOZOTOWNのコラボTシャツ「LOVE. TEE」がプレゼントされました。おめでとうございます。

優勝したチームと、八野さん、木城さん

会場があたたまったところで、「復活!ライトニングトーク」のお時間に。トップバッターは大西さん。HHKB歴26年のベテラン選手です。娘さんに与えた最初のおもちゃは「HHKB Lite2 英語配列(白)」。しかも父親の名前がローマ字で並ぶキートップ仕様でした。言葉にできないほどの違和感を覚えた筆者でしたが、娘さんをHHKBの世界に連れ込みたかったのだそうです。

マンガ「SLAM DUNK」に登場する沢北栄治の幼少期を例に挙げ、父親の影響で日本最高レベルの高校生プレイヤーへ成長したように、娘さんにもHHKBのスペシャリストになってほしいという思いがあったとのこと。しかし娘さんはHHKBに興味を示さず、ついには奥様に他のおもちゃと一緒に処分されてしまったそうです。そんな少し切ないエピソードを、終始コミカルに語ってくださいました。

ライトニングトーク1人目は大西さん

続いては、「HHKBのここが好き」というテーマでお話しくださった「HHKB Lite2」がお気に入りという歴12年のスズキさんです。もともと生産管理の仕事だったのが、営業の業務部門に転籍になり、パソコンを長く使う仕事のスタイルになったことで、「HHKB Professional JP Type-S」でデビューされたとのこと。コロナ禍でFnキーが押しやすい「HHKB Lite2」に魅了され、現在は事務所用、出張用、自宅用と計3台を使い分けているそうです。

現在は出張用に「HHKB Professional JP Type-S」を使用しているそうです。どうしても「HHKB Lite2」のFnキーの位置で使いたいという理由から、HHKBエバンジェリストの魚住さんのブログを参考にしながら、キーマップを変えられるようにコントローラーを入れ替えて、QMK化およびUSB-C化の改造をされました。出張の時は短いケーブルを接続し、尊師スタイルで仕事をされているそうです。

ライトニングトーク2人目はスズキさん

3番目に話してくださったのは「US配列に憧れがあった」というラオウさん。HHKBに出会って約3年弱。コロナ禍の時期に使い始めたそうです。ブロガーでYouTuberのトバログさんの動画をきっかけに、憧れていたUS配列のHHKBを中古で購入。その1台を今も愛用されているとのことです。

松葉製作所さんのパームレストも併用し、自宅はもちろん会社でも使用。持ち歩くには重たいものの、セットで使うことに満足感があるそうです。タイピング時の「スコスコ」とした打鍵感と音が「ワクワクして楽しい」というほどお好きで、「毎日一緒に歩んでいます」と締めくくられました。

ライトニングトーク3人目はラオウさん

4番目は酒井さん。コロナ禍をきっかけにテレワークが増え、HHKBの沼にはまったという酒井さん。それまでは会社支給の安いキーボードを使っていたため、キーボードに課金する人たちが信じられなかったそうです(課金という言葉のチョイスがすばらしい!)。ホテルのテレワークプランで置かれていたREALFORCEのキーボードに出会ったことが、キーボードに課金するきっかけだったとのこと。

周囲におすすめのキーボードを聞くと「HHKBがいいよ」との意見が。最初はREALFORCEも使っていたそうですが、今ではHHKBじゃないと生きられない体となり、現在は2台持ちで自宅でも会社でも同じ配列を使用しているそうです。「HHKB Professional HYBRID Type-S(墨)」を山葵のキートップに変えて愛用され、毎日8時間以上目にするキーボードだから、女性がネイルを楽しむように「タイピング時にかわいいキートップでテンションを上げていこう」という思いが込められているとのことです。

ライトニングトーク4人目は酒井さん

5人目はようけいさん。HHKBとの出会いは10年前、大学の研究室で先輩が使っていたのがきっかけだそうです。コンパクトで良いキーボードだと感じ、初めて買ったのは「HHKB Professional 2(墨)」。「HHKB Professional HYBRID Type-S」が出てからは打ち心地に引かれ、白を愛用しているとのこと。

こだわりポイントは無刻印で使用しているところで、修飾キーをサードパーティーの真っ白なキートップに換装し、エバンジェリストの市川渚さんがお持ちのHHKBのように「真っ白にしてやるぞ!」という思いが込められているそうです。

移動時によく使うのは、勢いで購入したというHHKB生誕25周年モデルの「HHKB Professional HYBRID Type-S(雪)」。また、主に自宅で使っている通常の「HHKB Professional HYBRID Type-S(雪)」には、もう少し重さがほしいという理由で鉛のテープを入れ、滑りにくくするためにマットも裏面に貼っているとのこと。質疑応答の時間では、松本さんをはじめPFUのみなさんが、鉛入りHHKBに興味津々でした。

ライトニングトーク5人目はようけいさん
鉛入りのHHKBの重さを確認する松本さん

6人目は腰にHHKBを装着しているumecoさん。長い歴史の中で、紙とペンが良き道具であるように、キーボードも良き道具にしたいという思いを語ったumecoさん。umecoさんが考える良き道具の定義は「あたかも体の一部のように思い通りに使えるもの」。その条件として「体になじむこと」と「確実に動作する安心感」の2点が欠かせないといいます。

「体になじむこと」とは、「いつでも、どこでも、いつまでも」使えることだそうです。その点で、現在お使いの「HHKB Studio(雪)」は持ち運びも便利で、ポインティングスティックやマウスキーも付いているため、一台で完結。さらに電池で駆動するため、バッテリーの劣化による故障の心配もなく、いつまでも体になじんだHHKBを使えます。「確実に動作する安心感」とは、タイピング時の指への確かな押し心地と反発や、スコスコという打鍵音だといいます。

「いつでも、どこでも、いつまでも」の先を目指す思いから、umecoさんは腰にHHKBを付けています。キーボードを机の上に置くのではなく、自分の体を軸にして使いたいからだそうです。会社でも自宅でもスタバでもHHKBが使えるよう、オリジナルの木製HHKBフレームも作られました。HHKBの基本思想の「馬の鞍」の話にあるように、カウボーイは馬を乗り捨てても鞍は担いでいくのと同じで、体を軸にしたものをいつまでも使いたい、そんな思いでHHKBを使っているとのことです。

ライトニングトーク6人目はumecoさん
仕事で普段どのように使っているか実演していただきました

7人目は「私がHHKBを使い続ける理由」という内容でお話されたせきねこさん。HHKBを使い始めて3年ちょっと、「HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列(雪)」を愛用しているソフトウェアエンジニアの方です。HHKBユーザーの大半は男性ですが、女性でも使えるキーボードだということを伝えたくて今日参加したとお話しされていました。

育児休業から復職後、ずっとMacの標準キーボードを使っていたものの、腱鞘炎になったことがきっかけで職場仲間におすすめのキーボードを聞き、HHKBを知ったのが使い始めた理由だそうです。基本は尊師スタイルで、バード電子さんのウッドパームレストも欠かせず使用されています。HHKBを使い続ける理由は、場所を取らないこと、オプションが充実していて腕が疲れないこと、ケースに入れて持ち運びができることだそうです。

ハイブリッド出社で最初は1台を持ち歩いていたそうですが、持ち運びをやめて冗長化し、タッチタイピングも意識して無刻印を追加で購入。現在は2台持ちで、キーボードブリッジやタイプスティックスもお使いだそうです。肩を広げて使うために、2台並べて使ってみたものの難しく、いつか分割モデルが出たらうれしいというお話もされていました。

ライトニングトーク7人目はせきねこさん

上司の田中さん、筆者の私もライトニングトークでお話させていただきました。

皆さんに負けないくらいのHHKB愛を語った上司の田中さん
HHKBのおかげでさまざまな方に出会うことができたお話をしました

どの方の発表もHHKB愛が詰まって、いろいろな角度からのお話はどれもこれも興味深かったです。
ファン交流会ということで、ライトニングトーク後は「参加者交流タイム」。みなさんがそれぞれに楽しそうに会話している姿はとても印象的でした。ご自慢のHHKBを見せあいっこしていたり、PFUさんにいろいろ質問していたり。皆さん、少年少女に戻ったかのようで、学校の放課後感がありました。

参加者交流タイムで楽しそうにお話をする皆さん
ご自身の自慢のHHKBを熱く語られていました
PFU大木さんに何か質問をしているのでしょうか。お二人ともHHKBの洋服を着ていてすてきです

同時に、無刻印のHHKBでタッチタイピングをする「無刻印チャレンジ」、無刻印のHHKBを付け替える「無刻印付け替え」の2つのゲームが開催されていました。
挑戦する皆さんはもちろん真剣!「無刻印チャレンジ」には、何度も挑戦する方もいらっしゃいました。

無刻印チャレンジにチャレンジされている皆さん
無刻印付け替えにチャレンジ中。見守るPFU小堀さん

楽しい時間もつかの間、交流タイムの後はPFUさんからお知らせがありました。

毎回好評の「カラーキートッププロジェクト」が完結とのこと。第1弾の「桜」、第2弾の「山葵」、第3弾の「蒲公英」、第4弾の「藤」、そして第5弾の「空」と5色そろったカラーキートップ。今回の空が最後という話があり、「えー、終わっちゃうの!?」と多くの方が嘆いていらっしゃいました。

5色のカラーキートップが集結!
筆者は桜の再販を望んでいます!

最近発売された新商品の紹介もあり、HHKBファンの推し活にますます拍車がかかりそうです。そして今年はHHKBが誕生して30周年という記念すべき年。HHKBファン交流会を全国開催で予定しているそうです。

今年はHHKBのすごい年になりそうな予感

松葉さんからは新製品開発のお知らせがありました。HHKBユーザーをメインターゲットとした木製デスクを制作中とのこと。試作品はCASE Shinjukuで展示しています。

試作品のデスクとキラキラ笑顔の松葉さん
デスク下のスペースは何本も持っているHHKBを収納できるように設計したそうです

CASE Shinjukuからも1日無料招待券のご案内をさせていただきました。お知らせのあとは、「無刻印チャレンジ」「無刻印付け替え」の各ゲームの高得点上位3名の発表とプレゼントのお渡しがありました。

1位の方には「HHKB Studio GRID LONG SLEEVE TEE」(無刻印チャレンジ)、「PLAY Keyboard TEE」(無刻印付け替え)、2位の方には「PFU America Wood Wrist Rest」、3位の方には「カラーキーストラップ」がそれぞれ贈られました。

無刻印チャレンジで1位になった、ぺけにしさん
無刻印付け替えで1位になった、ようけいさん

最後に集合写真の撮影、そして締めのごあいさつがPFUの八野さんからありました。
「今日2つわかったことがあります」と話す八野さん。1つ目は、HHKBを語るときには「SLAM DUNK」の話が必須だということ、2つ目は「HHKB女子会」が開催できるかもしれないと気づいたことだそうです。

PFUに入社した当初は、HHKBになじめなかったという八野さん。最初はScanSnapの営業を担当しており、ScanSnapのデモコーナーにずらっと英語配列のHHKBが接続されている光景に違和感を覚えたとのこと。慣れないHHKBでデモに失敗したこともあったそうです。しかし3年後に松本さんが上司になったことでHHKBを使うようになり、初めて使った墨カラーは夕方になると刻印が見えなくなるため白に変えてもらったのがいい思い出だと話してくださいました。

時にはREALFORCEを使う機会もあったそうですが、Controlキーを押し間違えるというHHKBユーザーあるあるを自ら体験し、「もうHHKBじゃないと」という気持ちになったとのこと。社内の変革期に松本さんと山口さんからHHKBのプロモーション担当に任命され、そこからHHKBにどっぷりはまっていったそうです。

製品への愛を持ち、「変態」と呼ばれるHHKBユーザーのみなさんと実際にお会いしてフィードバックをもらえることはなんて楽しいのだろうと、HHKBの素晴らしさを実感しているとのことでした。こうしたユーザーが集まる会をこれからも大切にしていきたいとお話しされていました。

お帰りの際は、ノベルティグッズが参加者に配られました。

ノベルティはミニトートバッグ、ステッカー、タンブラーが配られました

キーボードという仕事道具一つで、ファン交流会が開催され、ユーザーがつながるという摩訶不思議な現象はHHKBだから起こるのだろうと、今回のイベントを通じて改めて実感しました。今年はHHKB生誕30周年の年、どんな楽しいことが起こるかワクワクドキドキです。素敵な時間をありがとうございました。いつかHHKB女子会もやりたいですね!

大変盛り上がった「HHKBファン交流会」でした!

執筆者

山﨑 由夏

高田馬場にあるシェアオフィス&コワーキングスペース CASE Shinjukuのフロント。自称「HHKB女子」として、「タッチ&トライスポット」にいらっしゃるお客様の接客対応も行っている。並行して歌手・作曲編曲の音楽活動も行うことから、楽器のキーボードも手に馴染みがあり、「キーボードで二刀流」を目指している。

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