一流エンジニアが集うSHIFTの魅力とは?「好き」でつながるキーボード部の皆さまに突撃インタビュー
ソフトウェアの品質保証からスタートし、金融や公共分野の基幹システム、AI活用までを手掛ける総合DX企業として進化を続けてきたSHIFT。同社には、部署や役職を超えて「好き」でつながれるカルチャーがあります。今回は、同社の中で「キーボードが好き!」という熱い気持ちで部署の垣根を越えてつながっている「キーボード部」の皆さんにインタビューを実施しました。
全く異なる業務を担当する3名が、SHIFTの魅力的なカルチャーや、HHKBをはじめとする仕事道具への並々ならぬこだわりを語り合う、熱気あふれる座談会の様子をお届けします。
SHIFTってどんな会社?仕事内容や社員の特長を深掘り!
株式会社SHIFTは、ソフトウェアの品質保証・テスト事業からIT事業をスタートしました。ECサイトやアプリ・ゲームの検証で基盤を築き、現在は領域を金融・公共・流通・製造など社会インフラを支える基幹システムにまで拡げ、開発、セキュリティ、ITコンサルティング、BPO、さらにはDX推進までを一気通貫で支援しています。
近年は自社業務へのAI活用を加速させるとともに、AI前提の業務設計・開発支援にも注力。「AIネイティブカンパニー」への転換を掲げ、SI業界の変革をリードしようとしています。
また、同社の根底には“挑戦を止めない仕組み”が存在しています。失敗をとがめない風土、フラットな環境、そして「好き」でつながる部活動など、部署や上長の垣根を超えたコミュニケーションと圧倒的な「風通しの良さ」という特徴も備えています。
今以上に自分の特性にマッチする部署があれば、「社内転職」のように、自身の特性に合ったフィールドに挑戦することも可能です。業務以外でも社員自身がさまざまな部活動の設立も行えます。
社員一人ひとりの熱意や自主性を全力で後押しする魅力的な職場環境が整っている企業なのです。
基本はリモートワークだが機密性の高い部署ではフル出社――風通しの良い企業文化が醸成されている
――本日はよろしくお願いします。まずは皆さんの自己紹介と、普段のワークスタイルについて教えてください。
村木さん:キーボード部の部長を務めています、村木賢一です。現在はAIセキュリティの業務を担当しています。働き方としては基本的にリモートワークで、お客様の現場に行くために出社することがあります。頻度としては月に1回程度ですね。
SHIFTに入社したのは2025年10月で、その3日後にキーボード部を作りました。
大西さん:金融事業部で銀行様の業務アプリケーションの開発や保守に携わるプロジェクトマネージャーをしています、大西里奈です。SHIFTは4年目で、これまで要件定義や上流工程の段階でドキュメントの内容を精査して、第三者目線で確認、後に手戻りが発生しないようにするためのインスペクターとして働いていましたが、2025年から金融事業へ異動しました。
金融系の案件ということもあり、基本的にはフル出社で働いています。
山下さん:部員の山下倫彦です。村木さんの1カ月後、2025年11月にSHIFTへ入社しました。前職の経営企画の経験を活かし、現在はBPOのコンサルティングを行っています。
埼玉に住んでいることもあり、完全なフルリモートワークです。お客様との打ち合わせの時だけ外出するようなスタイルで働いています。
――:ありがとうございます。入社3日後にキーボード部を立ち上げられたとはすごいですね。どんなプレゼンで説得されたんですか。
村木さん:プレゼンというほどのことはしていないんですよ。社内チャットで「これまでなかった、こういう部活を作りたい。これこれの点で新しいといえます」みたいな主張をしただけです。
弊社では、既存のものと被っていないか、また健全なものであるか、というルールがあって、それに則っていれば比較的気楽に立ち上げることができるんです。
大西さん:ボードゲーム部があるのに、さらに「カタン部」もありますしね。
村木さん:そうそう。後は、危険なことをしないかどうかというのも質問されますね。
――:キーボードで危険なことはなさそうですが……。
村木さん:僕らって自作キーボード界隈の人間でありDIY界隈の人間でもあるんですよ。その界隈では危険なこともあり得るんですよね。
人によっては大げさな工作機械を持っている場合もあり、レーザーカッターやCNCルータ(コンピューター制御による切削や研磨などを行う機械)、真空チャンバーを使うといった場合ですかね。
大西さん:真空チャンバーは基本ですね。
村木さん:レジンでキートップを作る際に、気泡が入らないようにするのに真空チャンバーを使うんですよね。5~6万円ぐらいするんですが。
大西さん:どこのご家庭にもある真空チャンバー(笑)
村木さん:レジンという素材自体も、吸い込んだり触ったりするとアレルギーになってしまうことなどあるんですよね。なので、安全に配慮して、あまり危険なことはやめようね、という周知をするということで、申請が通りました。
仕事環境で気をつけていることとは?
――それぞれの環境で、仕事をするうえで気をつけていることやこだわりはありますか?
山下さん:私は「効率的であること」を常に重視しています。
リモート環境ではあるのですが、作業に合わせて使い分けるために、マウスやトラックパッド、トラックボールを常に3台接続して使い分けています。細かい作業をするときにはこれ、とか画面を切り替えることが多いならトラックパッドの方が楽だよね、といったイメージですね。
ただ、これは自宅だからできることなので、お客様のところへ伺うなど移動が必要な場合は、どれかを選ばなければならないというジレンマが生じるのが悩みですね。
大西さん:私は「できるだけ楽をする」というか、手を無駄に動かさないことを意識しています。
お客様先では作業環境ごとにPCを分けているのですが、以前はそれぞれのノートPCのキーボードで入力していました。でも、腕を伸ばしてキー操作をしていたときに、本番環境のPCのキーに袖が触れて誤操作しそうになったことがあり……あれは本当にドキッとしました。それ以来、手元だけで操作を完結させられるよう、1台のキーボードで接続先を切り替えながら入力するようにしています。
これが結果的に、「楽」につながっているのかなと思います。
村木さん:そうですねぇ、我が家では妻と一緒に「ミニマリスト」ならぬ「マキシマリスト」だよね、と言って笑い合っているんですが、それはもうモノが増えるのは上等という勢いで、興味や欲望にしたがっていろんなものを買っています(笑)。
必要なものが売っていなければ、3Dプリンターで作ってしまう。買うか作るか、どっちかをしていますね。そもそも、自作キーボード界隈とガジェット界隈は別物だと思っているんです。ガジェット界隈はカッコいいものが好き、自作キーボード界隈は機能性があるかどうか。だから理想のものを追い求めて設計を含めた自作までしてしまう。
……すみません、自作キーボードに“エンドゲーム”がないように、この話にも終わりがないので、いったんこのあたりで止めておきますね。あ、ちなみに3Dプリンターの機種は、Bambu LabのA1 miniとP1S+AMSです。
全員:(笑)
HHKBまたはキーボードとのつながり
――:皆さんがお使いのキーボードの機種を教えていただけますか。
村木さん:いつも使うというものは決めていないんです。ただ今日はHHKB配列に近い自作キーボードを持ってきました。
――:これは可愛い配色ですよね。初めて見ました。スケルトン、めちゃくちゃいいですね。
大西さん:すごいいいコンソールですね。
村木さん:KBDfansのAgarのPCホワイトを筐体に使っています。基板とケースが固定されていないので、持つときに気をつけないといけないんですけど。
大西さん:私のは、「HHKB Studio 日本語配列 雪モデル」とyohewi氏がデザインした40%キーボードの「M0ii040」ですね。R&Bガールズグループの「XG」推しなので、墨モデルのキートップを購入して「X」と「G」をドット柄として配置しています。
また、作家のふじっこさんが作ったオリジナルのアルチザン(鉱石を模したレジン製の造形物)キーキャップをShiftキーとBSキーにはめています。水面に桜が浮かんでいるような透明感がお気に入りです。
山下さん:「HHKB Professional2 英語配列 墨モデル」です。業務の中でかなりキータイプ量が多いので、こちらを愛用して既に10年経っています。
エンジニアでもないのに英語配列を使っているのは、「形から入ろうかな」と考えたからです(笑)。
使っているのは、この1機種のみですが、マウス機能も使えるということで、HHKB Studioも気になっているところです。
――皆さんがキーボード沼にハマったきっかけや、HHKBとの出会いを教えてください。
大西さん:私の場合、夫がテレビのキーボード特集に出演するほどの愛好家だったことがきっかけでした。
実は、全くキーボードには興味がなかったんですよ。でも、転職して在宅ワークになった際に、「どのキーボードがいいかな?左右分割とかあるんでしょ?」と聞いたら、HHKBを勧めてくれて……。そこからすっかりハマりました(笑)。
現在はフル出社になりましたが、HHKB Studioなら4台までの接続先を素早く切り替えられるので本当に助かっています。
山下さん:私は業務効率化を徹底的に追求した結果、HHKBに出会って、ハマることになりました。
前職から文字や数字を打つ機会が多く、「どうすれば、もっと効率よく入力できるだろうか」と考えて、何台もキーボードを買い替えてきたんですよね。例えば、ある機能を使うのに、キーを1つ押すだけで立ち上がる、みたいな。そういうスピーディーさを求めていたんです。
でも、あるときふと気がついたんです。「キーボードが大きくなっていって、手の移動距離が長くなり、かえって非効率的になっていないか……?」って。
私は手が小さいんですよ。だから、大きいキーボードだと指が届かない。それで、界隈の人たちが愛用している最高級のコンパクトなキーボードがあるらしいという話を聞き、調べたところ、それがHHKBだったんです。
ちょうどコロナ禍で、オフィス環境を自宅にそろえようというタイミングで、HHKB Professional2を購入したんです。
効率の良さと……あと、形から入ろうと(笑)US配列を選びました。慣れるまで3カ月ほど苦労しましたが、今ではこれ以外考えられません。キースイッチが静電容量無接点方式なので、全く壊れないところも気に入っています。
大西さん:日割りしたら、ものすごいお得だったというわけですね。
山下さん:本当ですよ!何台も乗り換えた時期がもったいないぐらいです。
村木さん:私の場合、妻が秋葉原の自作キーボード専門店で働いている、いわゆる名物スタッフでして、いつの間にか家に大量のキーボードが溢れるようになっていました。
「妻に釣り合うようになりたい!」と、(キーボードの)自作ぐらいできないといけないと思い、自作キーボードにのめり込んでいったのが、最初のきっかけです。
そのうち3Dプリンターでケースをモデリングしたり、あれば便利そうだなぁ、キーボード部部長を名乗るからには設計ぐらいできないとなぁと考えて名刺サイズのテンキーを設計したりするようになりました。まあ、まだハマるところまではいっていないんですが。
全員:いやいやそんなことはない(笑)。
村木さん:仕事でバイヤーのような動き方をしている妻が、世界中から自分の好きなキーボードを店へ仕入れるように仕掛けているんですよね。それもあって、自宅にキーボードが20台以上ある。さっきもお伝えしたように、マキシマリストだし、欲しいものがなければ作る、という考えで、少しずつ増えています。
ちなみに、HHKB Studioは個人的にも気に入っているんですよ。これまでのHHKBシリーズは静電容量無接点方式のキースイッチだったから変えられなかったけど、「今度のは変えられる!」と。これは、私たちのようなカスタマイズ好きに向けられたメッセージに違いないと考え、注目しているところです。
仕事のモチベーション維持や生産性アップ、仕事をするうえで心がけていること
――お気に入りのキーボードを使うことで、モチベーションや生産性にはどのような影響がありますか?
大西さん:そもそもキーボードに触れていると落ち着くので、今のように端末と接続していなくても、ずーっと膝の上でカチャカチャしてしまうんですよね。お気に入りのキーボードの打鍵音を聞いているだけで癒されます。
実用面でいえば、HHKB Studioのジェスチャーパッドには本当に感謝しています。
ドキュメントを読み比べる時に、キーボードから手を離さずにスクロールができるので、生産性が爆上がりしました。キーボードの自作が好きだといっても、さすがにこのタッチパッドスライド機構を一般人が組み込むことはできないですよね。
村木さん:その機構を組み込んで、この価格!と、むしろ驚愕しましたよ。これ、自作界隈の人ならきっと分かってくれると思います。
大西さん:私もそう思います。なんでそんなに安いの、と。
山下さん:このサイズで、入力に必要なことが全てできる、というのが生産性アップにつながっています。
このキーボード自体がキーマップ変更のできないタイプなのですが、このHHKBのUS配列に慣れてしまえばこれ以上効率的なものはないと考えています。無駄な手の動きが減り、思考をそのままアウトプットできているように感じます。
ただ1つだけ気になるのが、マウス操作が必要なときですよね。キーボードから手を離して、マウスまで手を動かさなければならない。HHKB Studioなら、その必要もないとのことなので、ちょっと心惹かれています。
村木さん:好きな道具を使っていること自体がモチベーションになります。キーボード界隈の人間は、目の前にキーボードがあったらいつの間にか引き寄せられて触ってしまう。見たことのないキーボードがあったらとりあえず触る。そして心地良い音かどうかを確かめる。
キースイッチ、キーキャップ、筐体といったマテリアルで音が全く変わってくるんですよね。そんな中から選んだ1台――好きな打鍵音や触り心地を感じながら仕事をすることは、日々の業務を楽しむ、モチベーションの上がる時間となっています。
「好き」を取り入れられる社風の中で仕事を楽しむヒント
――最後に、仕事を楽しむヒントや、今後の野望について教えてください。
村木さん:SHIFTは「好き」なことを肯定してくれる会社です。私が入社3日目でキーボード部を作りたいと言った時も、誰も否定せず背中を押してくれました。この圧倒的な熱量を持って、今後は現場のテスターさん向けの究極の「高耐久キーボード」をみんなで設計してみたいですね。
実は以前、社内向けに配信している社長のラジオ番組に出演したことがあり、社長から「一番好きなキーは?」と聞かれて「Ctrlキー」とマジレスしてしまったことがあります。
全員が社名にもある「SHIFTキーです!」という答えを待っていたのに(笑)。それが悔しくて、自分で3Dプリンターを使ってオリジナルの「SHIFT」キーを作ってしまいました。
仕事も遊びも全力で楽しむのがSHIFT流だと感じています。
山下さん:私はこれまで市販品を使ってきましたが、この部活に刺激を受けて、今年は自作キーボードに挑戦してみたいなぁと考えているところです。
まだまだ構想の段階なんですけど、自分が使いやすい究極の高効率化デバイスを作り上げるという目標が、日々の仕事の楽しみにもつながっています。
大西さん:社内の部活動を通じて、普段関わらない部署の人とも「好き」でつながれるのが、SHIFTらしくて好きですね。
今後は、可愛いデザインのキーボードなどを入り口にして、もっと女性ユーザーや初心者にキーボードの魅力を広めていきたいです。
村木さん:キーボードのキャップを見て「かわいい」って言う人は、間違いなくこっち側の人ですよ。
そもそも、自作キーボードにハマる中でかなり高い割合の人たちがボードゲームにもハマっている。SHIFTの場合、同じ部屋の中の隣のテーブルで別の部が活動していることもあるし、先日もボードゲーム部が隣で活動していました。せっかく相性が良いのだから、部活同士のコラボができるといいですよね。
だから、部外のそういう人たちに向けて、こういうかわいいキーボードの写真を上げて、もっとアプローチし、興味を持ってもらうようにしていきましょう!
――:皆さん、お忙しい中、取材に応じてくださりありがとうございました!
取材を終えて――
取材に応じてくださったキーボード部の3人中、お二人の配偶者さまがキーボード界隈の有名人というところで、かなり濃い話題の飛び出す取材でした。これならキーボード沼にハマるのも仕方ありません。
また、3人中お二人が取材時に入社半年未満だったにもかかわらず、臆することなく堂々とした態度だったのも印象的でした。SHIFTの中で風通しが良く、上下関係をあまり気にしない企業文化だからなのかな、と感じました。なんといっても入社3日目の社員がキーボード部という新しい部活を立ち上げることを許可するのですから。
これからも、SHIFTキーボード部の活動から目が離せません。SHIFT御用達キーボードが完成したら、ぜひとも触ってみたいですね。
執筆者
渡辺まりか
通電するガジェットをこよなく愛するフリーランスライター。馬が好きで乗馬ライセンスを、海が好きで二級小型船舶操縦士免許を、昔からのあこがれで普通二輪免許を取得するなど多趣味。物欲を抑えつつ、編み物をライフワークとするなどアナログな一面もある。







