ノートパソコンに最適な外付けキーボードの選び方〜ポイントとおすすめ製品〜

外回りや出張、テレワークなどの際にノートパソコンは必需品です。しかし、ノートパソコンは携帯性に優れている一方で、キーボードが打ちにくくミスタイプが起こりやすいといったデメリットもあります。
そこでおすすめしたいのが、ノートパソコンと外付けキーボードを併用する使い方です。本記事では、ノートパソコンに最適な外付けキーボードはどのように選べば良いのか、おすすめの外付けキーボードもあわせて紹介します。

ノートパソコンに外付けキーボードを使用するメリット・デメリット

ノートパソコンに搭載されているキーボードではなく、外付けキーボードを接続して使用することでどういったメリットがあるのでしょうか。反対に、デメリットとして考えられるポイントも紹介します。

メリット

主なメリットは以下の3点です。

1.作業時の姿勢改善が期待できる
ノートパソコンはディスプレイとキーボードが一体化した形状となっています。手元に近い位置にディスプレイがあるため、そのまま使用すると自然と目線が下方向に向いてしまい、無意識のうちに猫背になりやすいのです。
無理な姿勢で長時間作業を行っていると、肩こりや眼精疲労などの原因になることも少なくありません。
外付けキーボードを使用することで、ノートパソコンを高い場所に設置でき、目線が下がることなく正しい姿勢を維持できます。

2.トラックパッドの誤操作を防げる
ほとんどのノートパソコンには、キーボードより手前の位置にトラックパッドが搭載されています。

別途マウスがなくても限られたスペースで操作ができるメリットがありますが、その反面、キーボードを操作したときにトラックパッドへ手が触れてしまい誤操作につながるケースも少なくありません。
外付けキーボードを使用していれば、トラックパッドへ干渉することがなく、誤操作のリスクもなくなるでしょう。

3.タイピングがしやすい
ノートパソコンに搭載されているキーボードは、キーストローク(キーの深さ)が浅く、押下圧(入力に必要な圧力)も高めに設定されているため、必ずしも打鍵感が良いとは限らず、使いにくく感じたり、ミスタイプが生じたりするケースがあります。
しかし、外付けキーボードであれば、理想の打鍵感のキーボードをノートパソコンに接続できるため、ミスタイプが減り作業効率のアップも期待できるでしょう。また、理想の打鍵感のキーボードを選ぶことで、タイピングそのものが心地よくなり、疲れを感じにくくなります。

デメリット

デメリットとして考えられるポイントとしては、キーボード専用の作業スペースをとらなければいけないことと、持ち運ぶ際の荷物が増えるという点です。 しかし、どこにいても入力効率や生産性を保ったまま作業を続けられるなど、デメリット以上にメリットと感じるポイントが大きいことから、ノートパソコンに外付けキーボードを接続して利用するユーザーは少なくありません。

ノートパソコンに適した外付けキーボードの選び方

一口に外付けキーボードといってもさまざまな製品があり、どれを選べばよいか分からなくなるものです。ノートパソコンに接続して使用することを前提に考えた場合、どういったポイントを押さえておくべきかを紹介します。

接続方式

1つ目のポイントは接続方式の違いです。外付けキーボードは大きく分けて有線接続とワイヤレス接続のタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。


  • 有線接続
    有線接続の外付けキーボードは、ほとんどがUSB端子に接続して使用するタイプです。多くのノートパソコンはUSB端子にケーブルを差し込むだけで外付けキーボードを認識するため、設定作業に手間がかかることはありません。

    <有線接続のメリット>
    • 接続作業が簡単
    • 電池交換や充電の手間がない
    • ワイヤレス接続に比べると安価な製品が多い

    <有線接続のデメリット>
    • ケーブルの取り回しが煩雑
    • USB端子の規格が合わないと別途アダプタなどの準備が必要

  • ワイヤレス接続
    ワイヤレス接続の外付けキーボードは、主にUSBドングルのレシーバーで電波を受信するタイプと、Bluetoothで接続するタイプが存在します。

    <ワイヤレス接続のメリット>
    • 煩わしいケーブルから解放される
    • コンパクトな製品が多い

    <ワイヤレス接続のデメリット>
    • 電池交換や充電が必要
    • 接続作業や認識に時間を要することも

ノートパソコンを持ち運ぶことなく、オフィス内や自宅内のみで使用する場合や、電池交換や充電の手間が気にならない場合には有線接続の外付けキーボードでも問題ないでしょう。
しかし、出張や旅行、自宅とオフィスを頻繁に行き来するような場合には、ワイヤレス接続のタイプが使いやすくおすすめです。
ワイヤレス接続タイプの外付けキーボードの設定方法については、「ノートパソコンへの外付けキーボードの接続方法」で詳しく解説します。

キーの配列

外付けキーボードの快適性を左右するポイントのひとつにキー配列があります。
ノートパソコンのOSによってもキー配列は異なるため、WindowsであればWindows用の外付けキーボード、Macの場合はMac用の外付けキーボードを選択しましょう。両方のPCを使用する場合には、どちらのOSにも対応しているキーボードが1台あると便利です。ちなみに、「Happy Hacking Keyboard」(HHKB)はWindows・Mac両方のOSに対応しています。

数字の入力頻度が多い場合にはテンキー付きのキーボードが使いやすいですが、携帯性を重視する場合にはテンキーなしの製品がコンパクトでおすすめです。
さらに、キーボードによっては特殊キー(文字・数字・記号以外のキー)が省略されているものがあるため、これらのキーの有無も確認しておきましょう。
ちなみに、キーの数自体が少なくても、使用頻度の高い特殊キーを好みの場所に割り当てられる「キーマップ変更機能」のあるキーボードもあります。
キーマップ変更機能があると、たとえばBackSpaceのような「よく使うけれど遠いキー」をスペースキーの横などに配置でき、入力効率が上がります。

打鍵感

外付けキーボードを選ぶ際には、できるだけ実物を触ってみてキーが打ちやすいか、打鍵感を確認しておきましょう。
打鍵感の好みは、キーストローク(キーの深さ)と押下圧(入力に必要な圧力)を軸に探ると見つけやすいです。
キーの重さが軽すぎると、軽く触れただけで誤操作につながることもあるため注意が必要です。また、キー同士の間隔(キーピッチ)も適度な幅があったほうがミスタイプ防止に有効です。

持ち運びやすさ

とくにハイブリッドワークやシェアオフィスなどを活用している場合、持ち運びやすいキーボードを選ぶと、いつでもどこでも入力効率を落とさず作業できます。
キーになるのは、サイズと重さです。

<サイズ>
キーボードの大きさは、大きく以下の3種類に分類されます。

  • 100%キーボード(フルサイズキーボード):テンキーが付いたキーボード
  • 80%キーボード:テンキーが省かれたキーボード
  • 60%キーボード:テンキー・その他のキー・カーソルキーが省かれたキーボード

カバンにすっぽり収まるキーボードなら、移動の際も周りの目が気にならずに済みます。
一番コンパクトな60%キーボードなら、幅はA4・縦ほどです。

<重さ>
重さは、500mlのペットボトル(500g強)を基準に考えると感覚を掴みやすいでしょう。
たとえば「Happy Hacking Keyboard」(HHKB)の重さは540g。ペットボトル1本程度なら、持ち運びしやすいのではないでしょうか。

キー構造

打鍵感を左右する大きな要素にキー構造の違いがあります。代表的なキー構造としては3つの種類があり、それぞれ以下のような違いが見られます。

1.メンブレン
キーボードのなかでもスタンダードなキー構造です。ストロークが深いものが多く、入力検知のためにキーをしっかり押し込む必要があるため疲労を感じやすい傾向がありますが、比較的安価で購入できます。

2.パンタグラフ
ノートパソコンのキーボードに使用されることが多いキー構造です。メンブレンの一種で、バネにひし形状のスプリング(パンタグラフ)を使います。反発力が弱くストロークも浅いですが、打鍵感が軽いためミスタイプしやすい傾向があります。

3.メカニカル
機械式のスイッチとスプリングから構成され、打鍵感が滑らかなキー構造です。軸と呼ばれるパーツがあり、好みの軸に変更できる製品もあります。タイピングはしやすく打鍵感は良好ですが、その分高価な製品が多いです。

4.静電容量無接点方式
キーを押し込んだときに電極が接触しないキー構造です。電極同士が一定の距離に近づいたときの静電容量の変化で入力を検知するため、物理的な接触がない分耐久性に優れ、さらにはハードウェアとしての信頼性も高いメリットがあります。

ノートパソコンへの外付けキーボードの接続方法

ワイヤレス接続の外付けキーボードを購入した場合、接続方法が分からず頭を悩ませるケースも少なくありません。
そこで、レシーバー接続タイプとBluetooth接続タイプそれぞれの基本的な接続方法を紹介します。

レシーバー接続タイプの外付けキーボードの設定方法

レシーバー接続タイプの設定方法は以下の通り比較的単純です。


  1. ノートパソコンのUSBポートにレシーバー(USBドングル)を差し込む
  2. 外付けキーボードの電源を「ON」

外付けキーボードの製品によってもUSBレシーバーの形状はわずかに異なりますが、端子部分はUSBで共通しています。ただし、最近のノートパソコンは長方形のUSB Type-Aではなく、USB Type-C(USB-C)のみが搭載されているものも多いため、別途変換アダプタが必要になる可能性もあります。

Bluetooth接続タイプの外付けキーボードの設定方法

外付けキーボードの設定トラブルで特に多いのがBluetooth接続タイプです。製品およびOSのバージョンによっても多少手順は異なりますが、今回はWindows 11、MacOS Ventura 13を例に紹介します。

基本的な設定方法は以下の通りです。


  1. 外付けキーボードをペアリングモードに設定
  2. ノートパソコンでBluetoothの設定

<Windows 11の場合>
スタート→設定→Bluetoothとデバイス→BluetoothをON→[Bluetooth] クイック設定で [Bluetooth デバイスの管理] を選択し、[新しいデバイス] でデバイスを選択

<Mac(Ventura 13)の場合>
システム環境設定→Bluetooth→[デバイス]からキーボードを選択

ノートパソコン側でのBluetooth設定が複雑でトラブルに見舞われるケースが多いため、WindowsとMacそれぞれの基本的な設定方法は押さえておきましょう。

コンパクトさを重視するなら「HHKB」がおすすめ!


ノートパソコンへの接続ということを前提に考えると、外付けキーボードの選定にあたっては持ち運びがしやすくコンパクトな製品が最適といえるでしょう。
コンパクトな本体でありながらも、キーボードの心地よい打鍵感や使いやすさも重視したいという方には、「HHKB」の外付けキーボードがおすすめです。特に、以下の2製品はHHKBのフラッグシップモデルであり、仕事はもちろんプライベート用としても幅広く重宝するでしょう。

HHKBは、ワイヤレス(Bluetooth)接続と有線(USB)接続の両方に対応しており、状況に応じて使い分けが可能です。
Bluetooth接続は最大4台までのデバイス登録が可能で、一度ペアリングの設定を行えばオフィスでも自宅でも素早く接続できます。

キー構造は静電容量無接点方式を採用。電極同士の接触がなく静電容量の変化で入力を検知するため、耐久性に優れ、打ち心地もなめらかです。
キーの配列を任意で変更できるため、使用頻度の高いキーを好みの位置に割り当てておけば作業効率の大幅な向上にもつながるでしょう。

なお、以下の記事でもキーボード選びの基本からHHKBのモデル比較まで詳しく解説しているため、こちらもぜひご覧ください。
「HHKB博士に聞く!購入前に知っておきたいHHKBの基礎~モデル比較編~」

各種オプション品との組み合わせもおすすめ

HHKBではキーボード本体だけでなく、さらに快適に利用できるようさまざまなオプション品をご用意しています。

  • ウッドパームレスト

    長時間にわたってキーボードを操作していると、手首に負担がかかり痛みを感じることもあります。
    キーボード操作の際に手首をフォローするパームレストを使用することで、負担の軽減につながります。
  • キーボードポッド
    キーボードをバッグやカバンの中に入れて持ち運ぶ際に、キーボードを保護してくれるケースがあると安心です。専用のスリーブケース「キーボードポッド」があると、キーボードルーフやパームレストなど、まとめて安全に持ち運ぶことができます。

オフィスはもちろん自宅でも仕事をする機会が多い方や、出張や旅行などにノートパソコンを持ち運ぶ機会が多い方は、外付けキーボードを活用することで業務効率化につながり生産性アップも期待できます。
今回の記事でお伝えしたポイントを押さえながら、好みのキーボードを見つけてください。

\HHKBは、購入前にレンタルしてお試しいただけます!/


HHKBは、以下からご購入いただけます。

  • 各ECモールには、「PFUダイレクト」で出店しています。
    必ず、販売元が「PFUダイレクト」であることをご確認ください。

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