HHKBは生産性と快適性を兼ね備える人気のキーボード!~従業員選択制(CYOD)と社員みなさんのこだわりとは?(サイボウズ株式会社)~
2022年12月、RICOHと業務提携されたサイボウズ株式会社(以降、サイボウズ)。仕事で使用するデバイスを従業員自身が選択できる「従業員選択制」(CYOD)が導入されているそうです(う、羨ましい…)。
その制度を利用し、HHKBを使っている方が多いという情報をキャッチ!
というわけで、直接、取材をしてみてお話をうかがうことにしました。
取材から見えてきたのは、積極的に戦略的投資を行い、100人100通りの働き方をサポートすることで、社員の満足度向上と業績アップを両立する理想の会社であること。また、自分なりのこだわりを大切にし、自立心を持ちながら日々の業務にあたる社員のみなさんの姿がありました。
今回は、情報システム部門で社員のIT環境をサポートする青木さんと、HHKBユーザーの社員3名(白鳥さん、高島さん、浦田さん)、合計4名のインタビューをお届けします。
従業員選択制(CYOD)とは?人気のアイテムはHHKB!
まずは、サイボウズの従業員選択制(CYOD)について、情報システム部門の青木さんにインタビュー。会社の制度や取り組み、それを利用する社員みなさんのIT環境について詳しくうかがいました。
サイボウズ社を支える情報システム部門のミッション
「サイボウズは、“チームワークあふれる社会を創る”という理念のもと、グループウェア製品である“サイボウズ Office”、“kintone”、“Garoon”および“メールワイズ”などのクラウド事業をメインに展開する会社です。
日本だけではなく海外にも営業拠点があり、現在、従業員は約1200名。
理念とあわせて大切にしている文化(理想への共感、多様な個性を尊重、公明正大、自立と議論)があり、それに基づいた人事制度(100人100通りの働き方)や取り組みを行っています。CYODもその一つですね。」
「私が所属する情報システム部門のミッションは、“いつでも・誰でも・どこでも、最高の仕事が出来る情報システムを作る”こと。どこで仕事をしてもセキュリティが担保され、効率よく業務ができる。社員が安心して働けるような環境整備や取り組みを実施しています。」
従業員選択制(CYOD)とその効果
「従業員選択制(CYOD)とは、業務用のデバイスや周辺機器を社員へ貸与する制度です。“戦略的投資”という位置づけの取り組みで、社員の働きやすさや業務の効率向上を目的に取り入れています。
業務用の標準PCは6パターンから自由に選択でき、基本的に1人に2台貸与。
モニターも24インチ2台、または32インチ1台のいずれかが選択できます。
その他、キーボード、マウス(トラックボール)、イヤホン(ヘッドセット)、マイク、スピーカー、モニターアームといった周辺機器なども、本人が希望するものを選択できます。」
「従業員全員が複数のデバイスを効率よく使うため、また、トラブル発生時のデータロスト対策も兼ねて、業務上のあらゆるデータをクラウドにあげて利用するルールを推奨しています。
デバイス管理や各種の情報収集、サポート、受発注(コスト)などは、すべて社内システムのkintoneで管理し、全社員の様々な情報をすべて共有してオープンな状態にしています。全員に見えているので、逆に抑止効果にもなっているのか、本当に必要なものだけが申請されていると思います。」
「この制度は、社内の理念や文化をもとにした人事制度と合わせて取り組んでいるものですが、働きやすさや社員満足度の向上が、従業員の生産性の向上、モチベーションの向上(離職率低下)、企業イメージアップ(採用貢献・離職率低下)など、いろいろな効果に繋がっています。」
「情報システム部門も単にバックオフィスではなく、ビジネスを推進して行くチームとして積極的に社員をサポートしています。年に一度、“サイボウズオブザイヤー”という社員が投票する社内表彰制度があるのですが、それを通じて、“お世話になりました!”とか、“働きやすくなりました!”と、たくさん感謝されるようになりました。これは、本当にありがたいですね。」
社員のみなさんに人気のデバイスや興味深いデバイスとは?
本当に羨ましい制度や環境ですが、実際に従業員のみなさんは、どのようなデバイスを使っているのでしょうか?人気のデバイスや興味深いデバイスについて詳しくうかがってみます。
「社内の情報基盤であるkintoneで検索すれば、何のデバイスが人気かすぐに分かります。最近はわりとパターン化されていて、だいたい人気のデバイスというのは決まってきています。やっぱり、使いやすいものは万人に使いやすい。」
「キーボードなどの入力デバイスを希望するのはエンジニアが多いですね。キーボードはいろいろ選べるのですが、人気があるのはHHKBとApple Magic Keyboardです。トラックボールも希望する人が多いので、エンジニアはキーボードとセットでトラックボールを使っている人も多いです。」
「HHKBは、社内で30~40人ぐらいは使っているはずです。社内SNSなどでHHKBに関する会話もよく飛び交っていますよ。
例えば、“雪モデルが発売されるらしい”というニュースが社内SNSに貼り付けられていたり、“有線接続していると思っていたらBluetooth接続だった”みたいな失敗談(?)が報告されていたり。いろいろ話題になっていますね。」
「社員が使っている面白いデバイスとしては、骨伝導イヤホンとかですかね。
最初、これは何だろう珍しいな、と思いましたが今ではメジャーになりました。
外の会話や音も聞きながら仕事ができるところがメリットだそうです。Zoomは全従業員が使うので、ヘッドセットなどは全従業員に貸与しています。マイクはセミナーに登壇する人が主ですね。業種によって使っているものに違いや傾向は若干あります。」
希望した機器は自宅に直接届くから、「開封の儀」も楽しめる!
「社内情報はすべてkintone上でやりとりされ、デバイス支給の申請をすると承認フェーズになり、承認が完了すると情報システム部門がAmazonなどで購入。Amazonなどから直接自宅や会社に届きます。早いときには、承認が下りた次の日には自宅に届く感じですね。
社員によると、kintoneで他の人の情報を調べ、申請する時に理論武装するそうです。(笑)何より、“自宅に直接荷物が届くのは便利で嬉しいし、開封の儀、的なあのワクワク感も味わえる”とのこと。」
こんな制度が実現できるのも、すべての情報を自然に共有する企業文化が徹底されていて、適切なタイミングで必要な情報にすぐにアクセスできる環境になっているからこそですね!素敵です!
HHKBの快適な打鍵感と合理的な配列がお気に入り!
さて、続いてはHHKBユーザーの方3名にお使いのデバイスやガジェットについてインタビュー。愛用しているHHKBについてもじっくり聞いてみます!
【HHKBユーザー1】白鳥さん(デザインテクノロジスト)
まずは、デザインテクノロジストの白鳥さんから。貴重な女性エンジニア兼デザイナー、そしてHHKBユーザー。とてもおしゃれな方です!
「kintoneのデザインチームに所属し、“デザインテクノロジスト”という業務をしています。デザインテクノロジストというのは、デザイナーとエンジニアの間に立って双方の考えや意図を正しく伝える仕事。デザインもコーディングもしますね。
基本的には在宅勤務で、週に数回出社します。
実は、HHKBは3台(自宅に2台、会社に1台)持っているんです。」
「自宅に“HHKB Professional BT/墨”と“HHKB Professional HYBRID Type-S/墨”の2台、会社に“HHKB Professional BT/墨(無刻印)”をもう1台置いて使っています。」
3台も持っていらっしゃるとは驚きです。そんな白鳥さんに、HHKBとの出会いやお気に入りの点などを教えていただきました。
「HHKBとの出会いは大学時代。
腱鞘炎になってしまったため、新しいキーボードを探していたところ、インターンの先輩からHHKBをおすすめされ、“HHKB Professional BT”を購入したのがきっかけです。お値段は高くても“長持ちするから大丈夫だよ、長く使えるよ”といわれたとおり、それから7-8年、気にいってずっと使っています。
入社後は、会社のCYOD制度を利用する形で、2台さらに追加で支給してもらって使っています。」
「使っているHHKBの色は、3台とも墨です。3台とも墨を選んだのは、日ごろ使っているバッグなどの小物や、トラックパッド、マイク、スピーカーなどのガジェットなども黒色で、全体的なカラートーンを合わせたかったからですね。黒がとても好きなんです。
今、自宅に置いてあるBTは、Controlキーのキートップを赤色に変えて使っていますが、会社用は無刻印モデルです。(笑)」
「HHKBで気にいっている点はやっぱり打鍵感ですかね。手になじむ感じで、打ち心地もいい。コンパクトで持ち運びしやすいところも気にいっています。」
こだわりをもってHHKBを使っていらっしゃる白鳥さん。HHKB以外のデバイスやガジェットについてのこだわりについてもうかがってみます。
「HHKBの他にも、トラックパッドとモニターを2台ずつ(家用と会社用)、スピーカー、マイクなどを支給してもらっています。
私の場合、デザインもプログラミングも両方するので、トラックボールだとデザインの細かい調整がやりづらい。それでトラックパッドを使っています。
また、デザイナーやエンジニアとコミュニケーションをとることが多い仕事なので、静音性の高い“HHKB Professional HYBRID Type-S”も使っていますし、音響関係のデバイスには特にこだわっています。」
【HHKBユーザー2】高島さん(カスタマーサクセス兼データアナリスト)
次は、カスタマーサクセス兼データアナリストで、HHKBユーザーの高島さんにうかがいます。とてもさわやかで素敵な若手社員といった印象の方です。
「私が担当している業務は大きく2つ。導入後のお客様の伴走支援を行うカスタマーサクセス業務と、将来の戦略や施策を立案するデータアナリストです。いろいろなデータを見ながら先回りする形で提案やコンサルタントを行っています。
会社から両方の業務をするよう指示があったわけではなく、自身でその必要性を感じて、両方の業務を両立させることにこだわっています。」
「使っているHHKBは、“HHKB Professional HYBRID Type-S日本語配列/墨”。入社してから会社のCYOD制度を利用する形で使い始めました。もう2年以上使っています。」
HHKBを知るきっかけは何だったのでしょうか?
「きっかけは大学院時代。
研究室で周りがHHKBを使っていて、みんな「HHKBいいよー」と言っていましたが、高価なのでそのときは使っていませんでした。入社してから調べてみたら使っている方が結構いたので、“申請できるんだ!”と思ってすぐ申請しました。(笑)」
「大学時代もタイピングすることが多くて、疲れたり生産性が落ちたりしていましたが、機材によって違いがあるとは思っていなくてあきらめていました。でも、HHKBを使うようになってから長時間のタイピングをしても快適です。それがすごいなって思っています。
一番気にいっているのは打鍵感。快適に打てるところ。IT機器のせいで生産性が落ちるのは大きなマイナスなので、それが全然ないのは大きな価値だと思います。
後は、シンプルにデザインがカッコイイ。それも結構大事な要素ですね。(笑)」
入社してからHHKBをお使いになって、今、非常に満足していらっしゃるようで感激です。
HHKB以外のデバイスやガジェットについてもうかがってみました。
「普段、ノートPC(Mac)1台をPCスタンドに立てて、モニターも1台配置。その前にHHKBとトラックパッドを置いて使っています。
基本はその4点セットなんですが、他に骨伝導のヘッドセットも支給してもらっています。自身の仕事がデータアナリスト兼コンサルタントであること。また、今、10人ほどのチームリーダーをしているので、効率とコミュニケーションには強くこだわっています。」
「サイボウズでは業務内容を一つに絞ることなく、複数の業務に自ら取り組んでいる人も多く、とてもよい環境だと思います。“自立”は会社で大切にしている文化なこともあり、そこを意識している社員はとても多いんじゃないでしょうか。」
【HHKBユーザー3】浦田さん(企業広報、兼危機管理広報)
最後は広報でHHKBユーザーの浦田さん。エンジニアに負けないほど、ご愛用のデバイスにはこだわりを持っていらっしゃることを知り、こちらから是非に!と取材を申し込んでみました。
「企業広報がメインの業務ですが、危機管理広報も一部担当しています。危機管理広報というのは、製品や会社でトラブルや危機が発生したときに備え、情報を適切に発信するための戦略を立て、メディア対応などを行う業務です。」
「広報というと対面や通話などのコミュニケーションが多いイメージかもしれませんが、サイボウズの広報は、テキストコミュニケーションが多い仕事です。kintoneなどの社内システム基盤ですべてが情報共有されている環境なので、非同期のテキストコミュニケーションが中心。テキストできちんと情報を共有し、伝えることを心がけています。」
なるほど。
非同期ということは、誰にとってもベストなタイミングでコミュニケーションできる環境ということですね。テキストコミュニケーションが中心という浦田さんに、早速ですがHHKBについてうかがってみます。
「今、メインのキーボードは、“HHKB Professional HYBRID Type-S/墨”ですが、実はこれ、自費で購入して使っています。
もともと他のキーボードを支給してもらったのですが、なかなか合わないというか、タイプミスなどが減らないので、YouTubeなどを参考にして購入したんです。
墨を選んだのは、黒が好きなこともありますが、使っているトラックパッドやトラックボールも黒だったので、全体的なトーンを合わせたいからですね。最近、キートップを換装しました。」
「HHKBは、打鍵感と必要最低限のキーが研ぎ澄まされて配置されている感じがとても好きです。書くことに本当に集中できるデバイス。HHKBを使ってからはタイプミスも減りました。筆がノっているとき、打っているときの「スコスコ」という打鍵感がとても心地いい。いろいろとキーボードを変えてきましたが、現在は非常に満足してHHKBをメインで使っています。」
「配列についても問題なかったです。その前に使っていたメカニカルキーボードでは、EnterキーやShiftキーの押し間違いが多かったんです。
それで、“もしかしたら自分にはUSキーボードの方が使いやすいのかな”と思ったりもしていたのですが、HHKBは右側に不要なキーがないので、小指などでShiftキーやEnterキーが押しやすく、打ち間違いが減りました。HHKBは自分には合っていると思います。」
キーボードにとてもこだわりのある浦田さん。キーボード以外のデバイスやガジェットについてもこだわりはあるのでしょうか?
「会社からは、キーボード以外に4Kモニターやスクリーンバー、カメラなども支給してもらっていますが、たとえ自分で買うことになっても、毎日使うものにはなるべく妥協しないようにしています。それが自分のこだわりですね。」
「実は、来年発売されるというAppleのヘッドマウントディスプレイも欲しいなと思っています。ヘッドマウントディスプレイを付け、膝の上にHHKBをおいて、森林の中にいてもまるでオフィスのような感覚で仕事ができるのではないかと思っていて、とても興味があります。会社から支給してもらうには、業務で必要になるような企画を何か考えないといけないですね。(笑)」
◆
社員一人一人の個性を大切にし、100人100通りの働き方を実現するため、社員を全力でサポートするサイボウズ。
働く社員のみなさんは、未来を見据え、自発的に仕事に取り込み、どんどん活躍の場を広げていらっしゃるようです。
社員の満足度と幸福度を高めることが業績アップにもつながる。
まさに、今注目の「ウェルビーイング」を体現するような、素敵なチームのみなさんでした!
サイボウズのみなさんも気にいって使ってくださっているHHKB!
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