輝くエンジニアの未来を応援!「福岡市ハッカソンコンテスト2023」参加レポート!
~Engineer Friendly City Fukuokaとは?~

記事Top画像

秋風薫る10月某日。福岡市にてハッカソンコンテスト「Engineer Driven Day 2023」が開催されました!

このハッカソンコンテストは、福岡市が推進する「Engineer Friendly City Fukuoka」の事業の一つ。HHKBを開発・販売するPFUもエンジニアを応援するため、この事業に賛同企業として参加しています。

そこで今回は、この福岡市の「Engineer Friendly City Fukuoka」のご紹介と、エンジニアの皆さんの楽しそうな姿が印象的な「Engineer Driven Day 2023」におけるポスターセッション(一次審査)の様子をリポートします!

福岡市が推進する「Engineer Friendly City Fukuoka」とは?

福岡市の推進する事業「Engineer Friendly City Fukuoka」について詳しいお話をうかがうべく、まずは福岡市役所(経済観光文化局 創業・立地推進部)さんへ取材を依頼。お忙しい中、新産業振興課の浜田さん、篠崎さん、栗本さんの3名が快く対応してくださいました(ありがとうございます!)。

福岡市役所前に立つ浜田さん(左)、篠崎さん(中央)、栗本さん(右)
今回、取材に応じてくださった新産業振興課の浜田さん(左)、篠崎さん(中央)、栗本さん(右)

まずは、この事業に込められた思いと、エンジニアに着目した理由について、うかがってみます。

「2018年の8月から、この「Engineer Friendly City Fukuoka」(EFC)という取り組みをスタートさせました。エンジニアの皆さんと福岡市が協力し、「エンジニアが日本で一番活躍する街=福岡」、これを目指しています。」

「まずエンジニアに着目した理由は、今、国内にエンジニアが不足しているという背景があるからです。エンジニアの集積や育成を通じてエンジニア不足を解消するとともに、エンジニアによって生み出される新しいサービスやアプリなどの知見を利用することで、経済成長や市民生活の向上を図っていくようになれば、という思いがあったからです。」

福岡市の取り組みについて語っている浜田さん(福岡市役所にて)
新しいサービスなどの核心部分を担うのはエンジニアだ、とおっしゃる浜田さん。
市としてこの取り組みが必要だと思っているとのこと。

地域振興策としてまずエンジニアに着目する、というのはすごく斬新ですね。
「テックファースト」や「エンジニアファースト」といったコンセプトも掲げて推進されているようですが、そのコンセプトについても聞いてみました。

「これらのコンセプトは、「常にエンジニアの皆さんと一緒になって取り組もう」という思いから来ています。2018年の8月に事業をスタートした時、エンジニアの方々の声として「エンジニアが集まる場所が欲しい」とのリクエストが多くありました。それで、まず「エンジニアカフェ」を作ったんですよ。」

Engineer Friendly City Fukuoka の中核施設であるエンジニアカフェの外観写真
Engineer Friendly City Fukuoka の中核施設であるエンジニアカフェ(福岡市中央区天神1丁目)
国の重要文化財である「赤煉瓦文化館」を利用する形で運営されています。

「エンジニアカフェは、コワーキングスペースとしての役割だけではなく、エンジニアの技術的な相談に対応したり活動支援をしたり。それ以外にも、イベントの企画など、いろいろな活動を積極的に行っています。」

福岡市はエンジニアにとって非常に羨ましい環境ですね。
なお、エンジニアカフェは、HHKBのタッチ&トライスポットにもなっています。近くにお立ち寄りのときは、ぜひ訪ねてみてくださいね。

福岡市ハッカソンコンテスト(Engineer Driven Day 2023)とは?

さて、福岡市が主催するハッカソンコンテスト「Engineer Driven Day 2023」(以降、EDD 2023)について、篠崎さんにもお聞きしてみます。

「ハッカソンコンテストは、昨年(2022年)からスタートした活動で、「EDD」と呼んでいます。プロダクトを生み出すエンジニアの発掘や育成を行いたい、いろいろなイベントを通じて「構想からモノ作りまでを一気通貫で行う開発コンテスト」にしたいと思って始めました。初心者の方にも楽しんでいただきたいので、コンテストの中のアイディアソンなどのイベントだけ参加することも可能です。」

エンジニアカフェのソファでお仕事中の篠崎さん
エンジニアカフェのソファでお仕事中の篠崎さん。

「昨年度のコンテストでは、応募されたプロダクトに対して直接フィードバックする機会が少なかったのですが、今年は、「ポスターセッション」というイベントも企画し、自分達で作ったプロダクトをブースとして出展してもらって、審査員だけじゃなく、いろいろな方に直接フィードバックをもらえる機会を作りました。

また、エンジニア同士のネットワーク作りも強化したかったので、今年は夏祭り仕様でメンタリングイベントなども企画し、参加者が交流しやすいようなイベント作りを心がけましたね。」とおっしゃるのは栗本さん。

エンジニアカフェで栗本さん(右)とEDD事務局是枝さん(左)。
EDD2023ポスターセッション会場設営中の栗本さん(右)。エンジニアカフェに足繁く通っていらっしゃるのだとか。
せっかくなのでEDD事務局の是枝さん(左)も一緒にパチリ。

場所を作って終わりではなく、ハッカソンをはじめとしたイベントなど、福岡市の取り組みはどんどん進化しているようで、今年は興味深いイベントが目白押しです。実際に、市民やエンジニアへの認知度なども上がっているのか、ハッカソンの参加者は去年よりもとても増えているそうです。

これは、ポスターセッションの取材がさらに楽しみになってきました!

ポスターセッション(一次審査)イベントは大盛り上がり!

さて!いよいよポスターセッション当日!
たくさんの参加者が集まって、制作したプロダクトのブースを設営し、プレゼンテーション開始です。

EDD2023ポスターセッション一次審査の様子
ブースへ訪問された評価者やメンターさんへプレゼンテーション中(がんばって!)

審査員やメンターが一つ一つのブースを回って、プレゼンを聞きながら質問やコメントをしていきます。自身の作ったものを積極的にアピールして、それに対して意見やフィードバックをもらえる、というのはとても貴重な機会です。

どのブースもコンセプトや発想がユニークで、素晴らしいプロダクトが勢ぞろい。本記事でも、いくつかのプロダクトをご紹介します。

議会の決議内容をスポーツの対戦結果のように見ることができるアプリ

議会の決議内容をスポーツの対戦結果のように表示するWebアプリ。
https://protopedia.net/prototype/3992

EDD2023ポスターセッション(プレゼン中)の様子
決議結果だけではなく、決議内容の詳細も確認できます (便利!)

議会での決議内容を野球の試合結果みたいに見ることができる、という発想がとてもユニークで面白いです。
どうしてこのアプリを開発したのか尋ねたところ、住んでいる自治体の議会を見学にいったときに、若い人こそ聞くべき議事内容だったのに若い人が全然傍聴していないのは問題だと思ったから、だそうです。こういうアプリがあれば、若い人も興味をもってくれるんじゃないかと考えたとのこと。若い方ならではのとても面白いアイディアだなと思いました。

良い景色MAP

ユーザ同士でいい景色を共有できるandroidアプリ。
https://protopedia.net/prototype/3993

EDD2023ポスターセッション(プレゼン中)の様子
素敵な写真だけをシンプルに共有したい!という思いから作られたアプリ

このアプリは、「アカウントを作らないで写真を投稿する」というコンセプトで作られたのだそうです。今の世の中によくある個人と写真が紐づく形のアプリではなく「場所と写真がつながるだけ」というミニマルな発想がいいですね!
日々の散歩のときに使いたいシンプルで素敵なアプリです。
日常のどこにでもある素敵な景色を発見できるきっかけにもなりそうです。
シンプルに写真の良さだけにフォーカスしたものを作りたい、と開発のコンセプトを熱く語ってくれましたよ。

your Hit Point

スマートウォッチを用いて身体情報を取得し、睡眠時間や心拍、歩数などをもとに、自分の体力(HP)を可視化するアプリ。
https://protopedia.net/prototype/4604

EDD2023ポスターセッション(プレゼン中)の様子
ペット機能が一番の推しだそうです(かわいい)

自分の体調やヘルスケア情報がゲームのようにHP(ヒットポイント)として表示されます。ゲーム好きとしてはわかりやすいし、なんだかちょっと惹かれます。笑。
イチオシポイントは、ペット要素を追加したところだそうで、バーチャルペットが自分の生活を変える鍵になってくれれば、とのことでした。
いろいろアイディアが盛り込まれていて、ゲーム感覚でなかなか楽しめそうですね。

DiversMap2

足が不自由な方や車いすを利用されている方など、様々な人が"通りづらい道"を避けて通れるルートを共有できる、バリアフリーを目的としたWebアプリ。
https://protopedia.net/prototype/4600

EDD2023ポスターセッション(プレゼン中)の様子
困っている方、不便を感じている方の生活が少しでもよくなりますように(熱意よ、届け!)

「通りづらい道」に特化した情報共有という、困っている方に寄り添ったきめ細やかな配慮が感じられるアプリです。
お年寄りや障害をもった方だけでなく、ベビーカーや大きな荷物(カート)を持っているときなど、いろいろなケースで人の役に立ちそうです。普通に散歩していても歩きにくい道はつまずいたり転んだりして結構強敵なので、いい着眼点だなあ、と感心しました。

いろいろ興味深いプロダクトが目白押しでしたが、いかがでしたか?

「社会の役に立つものを作る」という高い志(こころざし)をお持ちの方も多く、どれも好奇心がそそられる作品ばかり。
皆さん楽しそうに、ちょっと誇らしそうに、そして積極的にプレゼンしている姿が印象的で、お話をいろいろ聞けて非常に勉強になりました。

参加者の皆さん、ありがとうございました!

今回、ご紹介したのはほんの一部で、他にもたくさんの素敵なプロダクトがあります。出展されたすべてのプロダクトは、「ProtoPedia」というWebサイトで公開中!以下のEDDのWebサイトからも詳細を確認できますよ。
https://protopedia.net/event/engineerdrivenday2023

ぜひ、アクセスして、皆さんの想いがたくさん詰まったプロダクトについて詳細をご確認ください!

イベントの後は懇親会。あっという間にピザは消え

さて、ポスターセッションが終わると参加者の皆さんで懇親会です。
エンジニアカフェに併設のカフェバーで飲み物をゲットし着席。ピザやオードブルが運ばれ、みんなで一緒に「カンパーイ」!

楽しそうにワイワイ、ガヤガヤ、いろいろな方と交流を深めておられました。
ネットワーク作りも貴重な財産になりますね。

イベント終了後の懇親会の様子
いろいろな方と楽しく歓談、笑顔でカンパーイ!快い疲れと充実感。とてもいい一日でした。

というわけで、この日のポスターセッションは終了です。

さて、最後にわれらがPFUの出展ブースについてもリポート。

HHKB出展ブースでは? ~「The 無刻印チャレンジ」~

EDD2023のシルバースポンサーであるPFUもブースを出展しています。
そのPFUブースで終日、「無刻印チャレンジ」なるゲームが開催されていました。

無刻印のHHKBで、指定の文章(画面に表示されている)を最後まで間違えずに打てるかどうかチャレンジするゲームです。
ゲームの参加賞としてHHKB LINEスタンプのステッカー、チャレンジ成功の方はカラーキートップのストラップ(実際にHHKBにもはめられます)がもらえます!

無刻印チャレンジ中の様子
無刻印チャレンジに挑戦する皆さん。なかなか成功する方は現れません。(笑)

簡単そうなのですが、やっぱり「。」などの記号や数字の入力につまずく方が多いようです。キーボードって意外と目で見て打っているのだなと改めて感じました。

無刻印チャレンジの景品画像
景品のカラーキートップはこんな感じ

皆さん、楽しそうに参加してくださってよかったです!
ありがとうございました!

今回は、福岡市の取り組みと、EDD 2023の中間イベントであるポスターセッションの様子をレポートしましたが、いかがでしたか?

若いエンジニアの皆さんが笑顔で積極的に参加されているのが印象的で、エンジニアがいきいきと集う福岡市の素敵な未来が感じられる、そんな楽しい心あたたまるイベントでした!
EDDのゴールは12月の表彰式!気になる結果は・・・ぜひEDD2023のホームページにてご確認ください!

なお、今回のイベント会場となった「福岡市エンジニアカフェ」ですが、PFUのタッチ&トライスポットというだけでなく、カフェ自体がとても興味深く楽しい場所だったので、後日、改めてご紹介する予定です!
そちらの方もぜひお楽しみに!



さて、EDD 2023のイベント会場でも盛り上がったHHKBの無刻印モデル。皆さんもよかったらぜひ一度触ってみてください!

\HHKBタッチ&トライスポットはこちら!/
\HHKBは、購入前にレンタルしてお試しいただけます!/

HHKBは、以下からご購入いただけます。

  • 各ECモールには、「PFUダイレクト」で出店しています。
    必ず、販売元が「PFUダイレクト」であることをご確認ください。

関連メディア