【レベル別に解説】タイピングが速くなるコツ!効率的な練習方法やポイントとは?

報告書や資料の作成、メールの返信などキーボードで文字入力を行う場面は多いものです。これらの業務を効率化し生産性を向上させるためにはスムーズなタイピングが不可欠ですが、毎日キーボードを打っているのにタイピングが速くならず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、PCの操作が苦手な初心者の方はもちろん、よりスピードアップを図りたい中級者の方までレベルに応じた効果的なタイピング練習の方法やコツをご紹介します。

タイピングの速さは業務効率化や円滑なコミュニケーションに直結する

タイピングが苦手で文字を入力するのに時間がかかっている、あるいは入力ミスが多いと業務効率が低下する要因となります。
また、顧客や取引先、社内の関係者などとメール・チャットでコミュニケーションをとる機会も多いと思いますが、タイピングが極端に遅いと返信にも時間がかかり円滑なコミュニケーションが難しくなることもあるでしょう。

日々の業務でPCに触れる機会が多いと自然とタイピングのスピードも速くなっていくこともありますが、PCの操作が苦手な方や慣れない方はタイピングの基本からマスターしていくことで業務効率化が期待できます。
タイピングの練習にあたっては、正確性と速さの両方を意識することで、頭に浮かんだ文章がスルスルと入力されていくような、迅速なコミュニケーションが可能になります。

タイピングが速くなるためのコツ【初級編】

PCの操作が苦手な方や不慣れな方は、具体的にどのような練習を行っていけば良いのでしょうか。まずは初心者が押さえておきたいタイピングの基本とコツを3つご紹介しましょう。

ホームポジションを把握する

効率的なタイピングを行うために押さえておきたいのが、ホームポジションという概念です。ホームポジションとはタイピングにおける指の基本位置のことで、左右の人差し指から小指を以下のキーに合わせて置きます。

【左手】

  • 人差し指:F
  • 中指:D
  • 薬指:S
  • 小指:A

【右手】

  • 人差し指:J
  • 中指:K
  • 薬指:L
  • 小指:+

ホームポジションに指を置くことで無駄のない動きで効率的にタイピングができるほか、手首にかかる負担や疲労の軽減にもつながります。
文章や単語など、一通りの入力が終わったら必ずホームポジションに指を戻すことを意識してみましょう。

ちなみに、キーボードの「F」と「J」キーには小さな突起が付いているため、人差し指をこの位置に置くことで手元を見なくてもホームポジションに指を素早く戻すことができます。

母音→子音の順でキーの位置を覚える

ノートPCに付属しているようなテンキーのないサイズのキーボードでも86以上のキーがあるため、一度に全てのキー位置を覚えるのは難しいものです。

そこで、初心者の方は「あ・い・う・え・お」の母音のキー位置を最初に覚え、手元を見なくてもこれらの文字を入力できるように練習してみましょう。
日本語をローマ字入力する際には必ず母音のキーを入力することになるため、特に入力頻度の高い母音キーからマスターしていくことで徐々にタイピングのスピードアップが期待できるようになります。

母音の位置を把握できたら、次は子音の位置を覚えていきましょう。覚える順番は、50音順でも、自分の名前に含まれている子音からでもOKです。覚えやすいものから取り組み、徐々に数を増やしていきましょう。

できるだけ毎日キーボードに触れる

タイピングが速くなるためには毎日の積み重ねが重要であるため、10分や20分といった短時間でも毎日キーボードに触れることを心がけましょう。

長時間にわたって練習をしすぎてしまうと手首に負担がかかるほか、集中力も持続できず十分な成果が期待できないこともあります。
また、長時間の練習を行った後に数日間にわたってキーボードに触れない日が続くと、体がタイピングの感覚を忘れてしまい練習の成果が半減する可能性もあります。

そのため、身体的な負担を考慮しつつタイピングの感覚を忘れないようにするためにも、短時間でも無理のない範囲で練習を毎日続けることがおすすめです。

タイピングが速くなるためのコツ【中級編】

ホームポジションや母音のキー位置など基本的な内容をマスターしたら、中級者向けの練習に取り組んでみるのもおすすめです。どういった練習法があるのか、タイピングのスピードアップに役立つコツもあわせてご紹介しましょう。

タッチタイピングに挑戦してみる

ある程度のキー位置が把握できたら、手元を見ないよう意識しながらタッチタイピングに挑戦してみましょう。画面を見ながら、なるべく顔をあげてタイピングするのがコツです。
タイピングの速さを向上させるためにはタッチタイピングは不可欠であり、手元を見ずに文字入力ができるようになればタイピングが上達したという自信にもつながります。また、視線を画面に集中させることで、誤字脱字にも気づきやすくなります。

タッチタイピングに徐々に慣れていくためには、普段の業務で特に使用頻度の高い「お疲れ様です。」や「お世話になっております。」、「ご確認のほどよろしくお願いいたします。」などの短い文章からスタートしてみるのもおすすめです。
これらの文章をスムーズに入力できるようになれば、業務効率化への近道にもなるでしょう。

苦手なキーや誤入力しやすいキーを重点的に練習する

タイピングの練習を行っていると、キーの位置によっては入力しにくいと感じる文字や誤入力の頻度が高い文字なども出てきます。
たとえば、「Q」や「P」、「Z]、「O」などのように、薬指と小指で押さえるキーが苦手という方も少なくありません。
人によっても得意・不得意なキーは異なるため、重点的に練習すべきキーを自己分析してみましょう。
そのうえで、苦手なキーを確実に入力できるよう指の位置を意識しながらタイピングの練習を行うことも大切です。

チャットやタイピング練習用のゲームを活用してみる

タイピングの練習にはさまざまな方法がありますが、もっとも手軽に実践できるのは本や新聞、Webサイトなどに掲載された長い文章を入力していく方法です。
しかし、長文の入力を延々と繰り返しているだけでは飽きてきたり、集中力が続かないことも多いものです。

そこで、PCでのコミュニケーションツールとしてチャットを積極的に活用してみるのもおすすめです。
スマートフォンを初めて手にしたとき、慣れないフリック入力に苦戦していたものの、日常的に使い続けるうちに自然と慣れてきたという方も多いのではないでしょうか。
PCのタイピングも同様で、日常的にテキストによるコミュニケーションを繰り返していくうちにキーボードを打つ速度も速くなっていきます。

また、苦手なキーや誤入力しやすいキーを練習したくても、どのキーが苦手なのか自分でもよく分からないという方もいるかもしれません。
そのような場合には、タイピング練習用のアプリやゲームを活用してみるのもおすすめです。無料で利用できるタイピング練習用アプリには以下のようなものがあります。

【タイピング速度測定(タイ速)】

出典:https://taisoku.com/

30秒の間に短い文章を連続してタイピングする練習サイトです。
Webブラウザ上で、インターネット環境さえあれば手軽に利用できます。

1回あたりの練習は30秒と短時間のため、休憩や移動中などのスキマ時間も有効に活用できるでしょう。
入力できた文字数はもちろんのこと、ミスタッチや1秒あたりの打鍵速度なども測定できるため、タイピングスキルを可視化しながら上達を目指したい方には最適のアプリです。

また、2024年8月1日~2024年8月31日までの間、「タイピング速度測定」を運営する株式会社インフォビジョン様とHHKBがコラボ!「勝つのは誰だ?HHKBタイピング王決定戦」を開催しています。
優勝者には…お好きなHHKBを1台プレゼント!腕試しに、ぜひ参加してみてくださいね。
参加方法など詳細は、以下ページをご確認ください。

※本キャンペーンは終了しました。多くのご参加ありがとうございました。

【寿司打】

出典:https://sushida.net/

回転寿司のように次々と表示されるお題を素早く入力していくタイピング練習サイトです。
初心者向けのコースから上級者向けのコースまでレベルが選択できるほか、タイピングの正確性を重視するコースやスピードを重視するコースなども用意されており、スキルレベルに合わせたタイピング練習をサポートします。

上記以外にも無料でタイピングの練習ができるWebサイトは充実しており、初心者から上級者までレベルに合わせた練習メニューが用意されています。
これらを活用することで、ゲーム感覚で楽しみながらタイピングのスピードアップを目指せるでしょう。

タイピングが速くなるためのコツ【上級編】

ある程度のタッチタイピングはマスターできたものの、タイピングがなかなか速くならず苦戦している方も多いのではないでしょうか。そのような方におすすめの対策やタイピングのコツをご紹介します。

細かい単位で変換しない

タイピングを速くするためには、できるだけ少ないキー操作で効率的に入力することが理想的といえます。
タッチタイピングはできているにもかかわらず、ほかの人に比べてタイピングが遅いと感じている場合には変換のタイミングを意識してみましょう。

たとえば、「今日と明日は部長が出張のため不在です。」という文章を入力する際、「今日」や「明日」、「部長」などのように細かい単語に分けて変換している方も多いのではないでしょうか。
しかし、単語を入力するたびに細切れで変換していると、その分キー操作も増えタイピングスピードも遅くなってしまいます。
上記のような文章であれば、単語に区切るのではなく「今日と明日は」「部長が出張のため」「不在です」など、ある程度まとまったタイミングで変換をかけることでタイピングのスピードアップが期待できるでしょう。

使いやすいキーボードに替えてみる

毎日のようにタイピングの練習をしているのにスピードが速くならなかったり、誤入力が解消されない場合には、自分に合った使いやすいキーボードに買い替えてみるのも有効です。
キーボードは同じような見た目であっても、キーを押したときの深さ(キーストローク)やキーの間隔(キーピッチ)、キーの形状・大きさなどが製品によってわずかに異なります。

たとえば、キータッチの力が強めの方がキーストロークの浅いキーボードを使用していると、気づかない間に誤ったキーを入力してしまうこともあるでしょう。
どういったキーボードが自分に合うかは人それぞれのため、実際にさまざまなキーボードを触りながら、キーを打ってみて心地よい、打ちやすいと感じる製品を選ぶことでタイピングのスピードや正確性が向上する場合もあります。

タイピングの速さと正確性にこだわるなら「HHKB Professional HYBRID Type-S」もおすすめ

タイピングの速さを追求するために使いやすいキーボードをお探しの方は、「 HHKB Professional HYBRID Type-S」もご検討ください。
日本人を最優先に意識した45gの押下圧と滑らかなキータッチが特徴の静電容量無接点方式のメカニカルスイッチを採用しており、長時間のタイピングも快適に行えます。
また、キーマップ変更ツールを活用することで、使いやすい好みのキー配置にカスタマイズすることも可能です。たとえば、使用頻度の高い「F7」などのキーを、スペースキーの横などタイプしやすい位置に割り当てることができ、スピーディーなタイピングをサポートします。

HHKBシリーズは全国各地にある「タッチ&トライスポット」で使い心地を試せるほか、手頃な料金で利用できるレンタルにも対応しています。本当に自分に合ったキーボードなのか不安という方でも実際に触れたうえで購入できるため、ぜひ試してみてください。

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