「手に馴染む道具」:Happy Hack!第2回、トバログさんが語るHHKBの魅力

「手に馴染む道具」:Happy Hack!第2回、トバログさんが語るHHKBの魅力

みなさん、こんにちは。テックメディア「ガジェタッチ」のリンクマンです。ガジェタッチとHHKBとのコラボYouTube番組「Happy Hack! ~僕らのライフスタイル~」の2回目が12月17日に配信されました。

この番組はHHKBを愛用するゲストの方をお招きして、なぜHHKBを選んだのか、キーボードへのこだわり、キーボードを中心とした仕事道具、ライフスタイルについてとことん語っていただくキーボード中心のライフスタイル・バラエティ番組です。

2回目のゲストはトバログさん HHKBを使う理由に迫る

「Happy Hack! 〜僕らのライフスタイル〜」の2回目のゲストは、ガジェットや暮らしの道具などモノが大好きなブロガー、YouTuberのトバログさん。あらゆるモノが大好きなトバログさんがなぜキーボード、HHKBを愛することになったのかをお聞きしました。

現在使っているHHKBは無刻印のHHKB Professional HYBRID Type-S。発売の時から愛用していて、家にはストックが2台くらいあるそうで、1個あたり5年使っても15年は使えるだろうと考えていたと語るなど、開始5分足らずでそのHHKB愛を爆発させていました。

HHKBの存在を知ったきっかけはEngadget日本版でインターンをしていた頃だったそうですが、その数年後にある取材で話を聞いたHHKB利用者のエンジニアの方に、「それって使いやすいんですか?」と聞いたところ「そんなの使ってみればわかるよ」と言われたのをキッカケに、当時高いと思いながらも購入したそうです。

最初にHHKBを触った印象を「めちゃくちゃ使いづらくて…」と正直に話すトバログさん。ただ、3万円もするし、使いこなしている人はいるからと思い、2週間ぐらい練習していたら急にタイピングスピードが上がり一気にハマっていったそう。

HHKBの魅力として、3万円もするキーボードということで自分のモチベーションを上げてくれるモノであること。絶妙に持ち運べないことはない大きさと重さ。そして、スポーツ選手にとってのグローブとかスパイクのような、体に馴染む道具というのがあるが、HHKBは自分にとってまさにそれだったと話していました。

英語配列のHHKB Professional HYBRID Type-Sを使うトバログさん。キータッチについても新品と使い込んだ今のキーボードの打鍵感に違いを感じると話します。新品は砂をシリコンで固めたものをナイフでサクッと切る感覚、そして使い込んだ今のキーボードは、もっと乾いた感覚と話していて、まさに本人にしかわからない感覚かもしれませんが、その微妙の差まで感じるほどキーボードに対する深いこだわりが感じられました。

また、Apple Vision Proを使う時もHHKBを使うそうで、主にMacのディスプレイ拡張用途として使っているため、使い方としてはいつもと変わらないが、逆にいつもと同じキーボードを拡張現実の世界でも使えること、そして遅延もなく使えることは地味ながら便利だと話していました。

トバログさんもやはりそのHHKBへの熱い思いを語り出したら止まらないタイプの方でしたが、前回のゲスト松村太郎さんとの共通点として、タイピングしたときの心地良さを挙げていて、瞑想しているような感覚になると話していたところは印象的でした。打ち心地の良さはリズムの良さにつながり、リラックスにつながるという点は筆者としても同感で、そこにストレスがないというのはHHKBの大きな魅力と感じるところです。

HHKBが欲しい!“家庭内稟議”対策委員会

続いては、「HHKBが欲しい!“家庭内稟議”対策委員会」。前回の松村太郎さんの回答も物議を醸したこのコーナー。HHKBを買いたくても家庭内で理解が得られない人のために、家庭内稟議を通すべく、いくつかの想定質問に答えていただき、これから購入する人に参考にしていただこうという企画です。

最初の「なんでそんなに高いキーボードが必要なの?」という問いにトバログさんは「これは…雪、ロマン」と答え、続いての「キーボードなんてパソコンについているやつでいいんじゃないの?」という質問には「車のマフラーにも同じことは言えないですよね」と答え、最後の「HHKBを買うと何が変わるの?」という質問には、「年収が2倍になります」と答えました。

まず、最初の「雪、ロマン」という発言があまりにも謎すぎて、その真意を確認しましたが、"ロマン"というzipファイルを解凍すると「仕事ができないことを道具のせいにしない」というワードが入っているという独特な言い回しで話していました。ちなみに「雪」については季節柄だそうで、ライブチャット欄もあまりに不思議な発言に皆さん戸惑っていました(笑)

2問目の「車のマフラーにも同じことは言えないですよね」という回答についても、"解凍"してもらいましたが、「見た目は一緒だけど、電動自転車と普通の自転車くらい違いがある」ということを言いたかったそうです。なかなか本質の部分まで辿り着くのが難しいですね(笑)

最後の「年収が2倍になります」という回答については、これを使うことで仕事をするモチベーションが上がったり、生産性が高いことをしたくなったりするという背景からの発言とのこと。ちゃんと紐解くと説得力のある回答が出てきますが、この一言で説得するこのコーナーはなかなかの鬼門のようです。

無刻印チャレンジ

続いては2回目にしてすでに人気コーナーとしての呼び声の高い「無刻印チャレンジ」。
HHKBの無刻印モデルを使って、一発勝負の30秒のタイピングチャレンジをしていただくという企画です。

セットチェンジをして背景を真っ白に、ヘッドフォンをしてもらい、トバログさんに挑んでいただきました。

タイピングは「タイピング速度測定(タイ速)」を使い、ランダムに出てくる文章を30秒以内にどれだけタイピングできるかを競います。

結果はB+。ちょっとミスタイプが多くなってしまいましたが、それについて最後に「静電容量無接点方式じゃなかったから…」と一言。実際この無刻印チャレンジは普段トバログさんが使っているType-Sとは違いHHKB Studioで行ったため、その微妙なキータッチがこの緊張感も相まって影響したのかもしれません。

ちなみに、今回筆者も2回目のチャレンジをしてみたのですが、まさかの前回のBよりランクダウンのCを出してしまうという体たらく…またしても緊張してしまいミスタイプだらけになってしまいました。次回も挑戦できるかわかりませんが、なんとか一段階ずつアップしていきたいところです。

トバログさんにとってキーボードはどんな存在?

この番組では最後に、ゲストの人にとって「キーボードはどんな存在ですか?」という質問を用意しています。番組を通して語ってきたキーボードに対する思いを答えていただけるのではないかと思って用意した質問です。

トバログさんはこの質問に対して「手に馴染む、手が馴染んでいく道具」と答えました。体操をやっていた頃につけていたグローブに例えたり、朝起きてキーボードを叩くと落ち着いたりするというエピソードもまさに最高の道具、相棒という表現がピッタリだと感じました。

2回目となったこの番組。今回もトバログさんの変態的なキーボード愛を垣間見ることができたのではないでしょうか。話し出すと止まらなくなり、1時間が本当にあっという間に過ぎてしまうという感覚でした。まだまだ聞きたいこだわりなんかもあったのですが、これについてはまた次の機会にとっておきたいと思います!

執筆者

リンクマン

Podcast、YouTube、Webメディアを展開するGadgetouchの主催のひとり。ガジェタッチでは出演、動画制作、ライター、エディターを担当。さらに、個人の活動としてラジオのコメンテーターなどを務めることもある。

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