Happy Hack!第3回 - 市川渚さんが惚れ込んだHHKBの“いい道具”感

Happy Hack!第3回 - 市川渚さんが惚れ込んだHHKBの“いい道具”感

みなさん、こんにちは。テックメディア「ガジェタッチ」のリンクマンです。ガジェタッチとHHKBとのコラボYouTube番組「Happy Hack! ~僕らのライフスタイル~」の3回目が1月28日に配信されました。

この番組はHHKBを愛用するゲスト方をお招きして、なぜHHKBを選んだのか、キーボードへのこだわり、キーボードを中心とした仕事道具、ライフスタイルについてとことん語っていただくキーボード中心のライフスタイル・バラエティ番組です。

この番組3回目のゲストは、クリエイティブ・ディレクター/写真家の市川渚さんです。なぜ、市川渚さんがHHKBを愛することになったのか、そして我々が前から思っていたある疑問もお聞きしました。

無刻印の衝撃がHHKBにハマる理由

市川渚さんが現在使っているHHKBはHHKB Studio。元々はHHKB Professional HYBRID Type-Sを長年愛用していたそうですが、HHKB Studioを使ってみたところ「コトコトコト」という打鍵感が気に入って使っているとのこと。

市川渚さんのHHKBは英語配列となっていますが、数字とControlキーなどはそのまま、文字部分だけを無刻印にするカスタマイズをしていました。数字は特に間違いが怖いという理由からHHKB Professional HYBRID Type-Sの時も残していたそうで、このカスタマイズは真似したくなる工夫でした。

そんな市川渚さんがHHKBの存在を知ったきっかけは、現在のパートナーの方の勤めていた会社に行った時のことです。社内で使用されていた墨モデルの無刻印HHKBを見て、「何これ、かっこいい!」と衝撃を受けたそうです。最初にHHKBを買った当時、雪モデルはまだなかったので、ベージュっぽい白のモデルを自らカスタマイズして無刻印にしたほど、無刻印の印象は強烈だったようです。

HHKBを使う上であまり苦労はしなかったと話す市川渚さんですが、自身を「苦しみに耐えられるタイプ」と分析しています。HHKBを使うのならある程度の苦労は通らなきゃいけないと話していて、そこには確固たる信念を感じました。

雪モデルは市川渚さんのため?

ここで我々がずっと疑問に思っていた「HHKBの雪モデルは市川渚さんのために作られたのではないか?」ということについて聞いてみたところ、「白いの出してください。白、真っ白、お願いします」とPFUさんに話していたことを明かしてくれました

もちろん真相は分かりませんが、雪モデルの開発のキッカケに市川渚さんという存在があったことは間違いないでしょう。(個人的には市川渚モデルといってもいいんじゃないかと感じています)

雪モデルについては汚れが気になるという話もありますが、市川渚さんは実際に長期間使っていながらも綺麗なHHKB Professional HYBRID Type-Sを見せつつ、「みんな安心して買えばいいと思います」とメッセージをいただきました。

他にも今回は市川渚さんのHHKBを使っている場所。アトリエのデスクの写真を見せていただきました。整然と整理されたデスクの上には、HHKB StudioとマウスのLogicool LIFT、そして左手デバイスのTourBox Eliteが並んでいました。こんなデスクで仕事したいと思う素敵なデスクでした。

HHKBが欲しい!“家庭内稟議”対策委員会

続いては、「HHKBが欲しい!“家庭内稟議”対策委員会」。今までのゲスト松村太郎さん、トバログさん共に、かなり苦労したコーナーですが、今回は市川渚さんの説得力を見ることになりました。

最初の「なんでそんなに高いキーボードが必要なの?」という問いに市川渚さんは「仕事で使う一番大事な道具、パソコンとの接点だからいいものを使うべきだと思うんだよね」と答えました。

続いての「キーボードなんてパソコンについているやつでいいんじゃないの?」という質問には「そういう意見もあるけど、いい道具はいい仕事を連れてくる。いい道具を使えば、気分が上がる。気分が上がればさらに仕事も効率も良くなる」と答え、最後の「HHKBを買うと何が変わるの?」という質問には、「確かに一回の投資は大きいけど、23年も使っている人もいるから、道具はいいものを買った方が損をしない。」と答えました。

今回はかなりの説得力のある回答が得られたのではないでしょうか。「仕事で使う一番大事な道具」というキーワードも印象的で、2問目の質問にも相手を尊重しつつ、いい道具を使う理由を語る姿勢に、市川渚さんの人柄が表れていましたね。

チャットでも「説得力ある!」という声が連続するなど、納得感のある回答だったと思います。

無刻印チャレンジ

続いては人気コーナー「無刻印チャレンジ」。無刻印化したHHKB Studioを使って、一発勝負の30秒のタイピングチャレンジに挑戦していただきました。

今回も背景を真っ白にセットチェンジし、ヘッドフォンを装着して市川渚さんに挑んでいただきました。

タイピングは「タイピング速度測定(タイ速) 」を使い、ランダムに出てくる文章を30秒以内にどれだけタイピングできるかを競います。

小気味よい「コトコトコト」というリズムのキーボードタイプの音が響き渡る中行われた結果はA++。市川渚さん的には練習ではSSを出していたそうなので納得のいかない結果だったようで、この辺りは無刻印チャレンジの緊張感というところなのもしれませんが、かなり高速のタイピングではなかったでしょうか。

筆者も懲りずに3回目のチャレンジをしました。市川渚さんのA++の後では、B++は物足りない結果ですが、前回のCからランクアップできたことにホッとしています。次回があれば、Aランクを目指したいところです。なお、実はライブ配信ならではのハプニングもありましたが、そちらはぜひアーカイブでご確認ください。

市川渚さんにとってキーボードはどんな存在?

この番組では最後に、ゲストの方にとって「キーボードはどんな存在ですか?」という質問を用意しています。番組を通して語ってきたキーボードに対する思いを答えていただけるのではないかと思って用意した質問です。

市川渚さんはこの質問に「大切な仕事の相棒」と答えました。最近はスマートフォンでできることも増えてきた中、キーボードを前にすることは本格的に仕事をするという気持ちになる傾向が強くなったと話します。それにより、仕事の相棒という思いがより強くなり、「よし!仕事するぞ、いい道具で!」という気持ちになるそうです。

3回目となったこの番組。市川渚さんのHHKB愛はかなり深いものがありましたね。今までHHKB以外に浮気をしたことがない一途さ、「HHKB一択。何も不満もないです」と言い切れるところにも、HHKBへの絶対的な信頼感を感じることができました。

執筆者

リンクマン

Podcast、YouTube、Webメディアを展開するGadgetouchの主催のひとり。ガジェタッチでは出演、動画制作、ライター、エディターを担当。さらに、個人の活動としてラジオのコメンテーターなどを務めることもある。

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