Happy Hack!第4回 - 神回!?瀬戸弘司さんがHHKB Studioで行き着いたキーボード最適化術

Happy Hack!第4回 - 神回!?瀬戸弘司さんがHHKB Studioで行き着いたキーボード最適化術

みなさん、こんにちは。テックメディア「ガジェタッチ」のリンクマンです。ガジェタッチとHHKBとのコラボYouTube番組「Happy Hack! ~僕らのライフスタイル~」の4回目が2月26日に配信されました。

この番組はHHKBを愛用するゲストの方をお招きして、なぜHHKBを選んだのか、キーボードへのこだわり、キーボードを中心とした仕事道具、ライフスタイルについてとことん語っていただくキーボード中心のライフスタイル・バラエティ番組です。

この番組4回目のゲストは、YouTuberの瀬戸弘司さん。トップYouTuberの一人である瀬戸さんがなぜHHKBにハマったのかをじっくり聞かせていただきました。

マウスボタンのカスタムキー化が重要なポイント

瀬戸弘司さんが現在使っているのはHHKB Studio。元々はAppleのMagic Keyboardを使っていたそうですが、「天下一キーボードわいわい会」に行ったことで様々なキーボードがあることに衝撃を受けて、そこからいわゆるキーボード沼にハマっていってしまったそうです。

キーボードの配列にも非常にこだわりが強い瀬戸さん。英語配列の場合、スペースバーが長いことが大きな不満としてあったそうです。一番可動域が大きい親指をフルに活用できないというところがその理由で、より手の動きを最小限に様々なキーを打てるかという部分にこだわりをみせていきます。

これがHHKB Studioに辿り着く理由にもなるのですが、HHKB Studioには、キーボードの下にマウスボタンが3つあることに注目し、キーマップ変更ツールを使って、そこにもキーをアサインすることで理想のキーボード配列を実現。裏を返すとHHKB Studioの特徴でもあるポインティングスティックを活用しないという形になるのですが、キー配列の最適化を突き詰めた時にこのマウスボタンを「カナ」や「Shift」キーに割り当てるという瀬戸さんならではの最適解を見つけたようです。

総額数十万円をかけて色々なキーボードを試してきた瀬戸さんでも、スペースキーの下にボタンがあるものはほぼないと話します。それがあるというのを発見したことで、HHKB Studio一択ということになったとのこと。

ホームポジションを崩さずいかに入力するか

キーボードの最適化についてさらに熱く語る瀬戸さん。マウスボタン三つのうちの真ん中に「Shift」キーを設定することで、両親指から「Shift」にアクセスできるといった技や、スペースキーの隣の「英数」キーを「ファンクション」に設定することで、それを押しながら左手の「ESDF」キーを矢印キーとして使うといった、まさに合理的で無駄のない配列を紹介してくれました。

瀬戸さんのキーマップの一部を紹介すると

  • かな→ Enter
  • 右のcommand→ BackSpace
  • マウスボタン右→ かな
  • マウスボタン左→ ファンクション2(Fn2)
  • 英数→ ファンクション3(Fn3)
  • マウスボタン左(Fn2)+右→ 英数
  • マウスボタン左(Fn2)+左側キーの組み合わせ→ テンキー
  • 英数(Fn3)+左側キーの組み合わせ→ 矢印キー
  • 英数(Fn3)+A→ shiftキー
  • 英数(Fn3)+右側キー→ 記号を振り分け

このキーマップにより、ほぼホームポジションを崩すことなく全てのキーを入力できるようになっています。これは本当に驚きでもあり、色々真似をしたくなりましたね。

ガジェットは縁

HHKB Studioが発売された直後、HHKBのエバンジェリストでもあるいしたにまさきさんが瀬戸さんの家を訪れ、HHKB Studioを紹介するも、全くピンときてなかったと正直に話していました。しかし「ガジェットは縁」と語る瀬戸さん。

その時は自分のタイミングとマッチしていなかっただけで、様々な要因で気が熟した時に改めてHHKB Studioに出会ったことで、自分の最適なデバイスとして活用している、それこそがまさに縁ということですね。

瀬戸さんのHHKB Studio使用環境

瀬戸さんのHHKBを使っているデスクや一緒に使っているものもご紹介いただきました。メインマシンは16インチMacBook ProにApple ProDisplay XDR、マウスにはLogicool G502 Xを使用しているそうです。

HHKB Studioと一緒に松葉製作所さんが作る「亀甲名栗木製パームレスト」を購入し、必ずセットで持ち歩いているそうです。このパームレストは手触りはもちろん、キーボードカバーにもなるのが大きな特徴ですね。

番組内では、このパームレストについて、HHKB Studioの特徴の一つであるジェスチャーパッドを快適に使え、さらに一体感のあるものが欲しいという要望も出されていました。きっと、PFUさんと松葉製作所さんが実現してくれるんじゃないかと個人的にも期待しています!


HHKBが欲しい!"家庭内稟議"対策委員会

一気にHHKB Studioへの熱い思いを語っていただいた前半に続いて、恒例の「HHKBが欲しい!"家庭内稟議"対策委員会」。HHKBを買いたくても家庭内で理解が得られない人のために、ゲストの方に家庭内稟議を通すべく、いくつかの想定質問に答えていただき、これから購入する人に参考にしてもらおうというコーナー。瀬戸さんにもチャレンジしていただきました。

最初の「なんでそんなに高いキーボードが必要なの?」という問いに瀬戸さんは「そうだよねぇ。Macにもキーボードついてるから…」とかなり困った表情をしながら「全然違うんだよ、これは」と答えました。

続いての「キーボードなんてパソコンについているやつでいいんじゃないの?」という質問には「そう思うよね?」と同意しつつ「でもあれって全然ダメなの!あれだと仕事できなくなっちゃうから」と答え、最後の「HHKBを買うと何が変わるの?」という質問には、「俺たちの、生活が変わる!」と答えました。

終わった瞬間の第一声が「ごめんなさい」だった瀬戸さん。ご自身でも説得できていないことに気がついていたようです(笑)弓月さんの圧を感じたそうで、こんな感じで家族に質問されたらきっと怒ってるだろうから、今日のところは説得はできないと諦め、機嫌のいい日にまた話をしようと思ったとも話していました(笑)

ぜひこの部分を動画で見ていただき、瀬戸さんの表情も込みで楽しんでいただけると一番伝わるのではないかと思います。

無刻印チャレンジ

続いては人気コーナー「無刻印チャレンジ」。HHKB Studioの無刻印モデルを使って、一発勝負の30秒のタイピングチャレンジに挑戦していただきました。

今回も背景を真っ白にセットチェンジし、なぜかヘッドフォンを装着して瀬戸さんに挑んでいただきました。

タイピングは「タイピング速度測定(タイ速)」を使い、ランダムに出てくる文章を30秒以内にどれだけタイピングできるかを競います。

順調にスタートを切ったかと思った瀬戸さんですが、急にミスタッチが急増。なぜか進まないタイピングに困惑の表情。残り4秒でやっと入力のミスに気づくものの、時すでに遅し、ランクは「C」ということで瀬戸さんが泣き出すというまさかの結果になってしまいました。

このまさかの展開の後ではありますが、筆者も4回目のチャレンジをしたのですが…こちらもまさかの瀬戸さんと同じ「C」ランクとなってしまいました。これについては、本当に面目ないとしか言いようがなく、4回目にも関わらず、過去一の緊張で手が震えてしまっている始末でした。

この無刻印チャレンジもぜひ動画で見ていただいて、瀬戸さんと筆者のワタワタした感じを楽しんでいただけたらと思います。

瀬戸さんにとってキーボードはどんな存在?

この番組では最後に、ゲストの方にとって「キーボードはどんな存在ですか?」という質問を用意しています。番組を通して語ってきたキーボードに対する思いを答えていただけるのではないかと思って用意した質問です。

瀬戸さんはこの質問に最終的に「手の延長、指の延長」と答えましたが、ここでも瀬戸さんはひとネタ放り込んでくれましたので、動画で確認をしてみてください。まさに瀬戸ワールド全開な瞬間となっています。

4回目となったこの番組。瀬戸さんがHHKB Studioのカスタマイズについて熱く語る前半部分とエンターテイナーな部分がフルに見られた後半部分。チャットでも「神回だ!」という声もたくさんいただきましたし、終始笑いに包まれた楽しい1時間でした。

執筆者

リンクマン

Podcast、YouTube、Webメディアを展開するGadgetouchの主催のひとり。ガジェタッチでは出演、動画制作、ライター、エディターを担当。さらに、個人の活動としてラジオのコメンテーターなどを務めることもある。

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