初心者でも簡単!市販品で気軽にHHKB&HHKB Studioをカスタマイズしてみた!

初心者でも簡単!市販品で気軽にHHKB&HHKB Studioをカスタマイズしてみた!

HHKBをご愛用の皆様!
「もっとHHKBをカスタマイズして自分だけのオリジナルHHKBを楽しみたい。 でも、3Dプリンターはちょっと敷居が高いよね」と思っていませんか?
昨年、HHKB Lifeで3Dプリンターを使ったHHKB Studioのキートップカスタマイズ方法をご紹介しましたが、どなたでも「気軽」に「簡単に」とはいきません。

そこで今回は、HHKBカスタマイズ方法の第2弾として、市販品を利用したHHKB StudioやHHKBの簡単なカスタマイズ方法についてご紹介します。
実際に、HHKB Lifeスタッフが市販品を使ってカスタマイズに挑戦してみた様子をリポートしてみました。

もし、本記事を読んで興味を持っていただけたら、みなさんのカスタマイズの内容をSNSで教えて下さい。その際は、「#MyHHKB」のハッシュタグをつけてもらえると、探しやすくて嬉しいです。

市販のキートップ&キースイッチに交換し、自分好みのHHKB Studioに!

市販品のキースイッチとキートップ(キーキャップ)を利用したカスタマイズに挑戦ということで、まずは、市販品をもとめて秋葉原にある遊舎工房さんへお邪魔しました。

遊舎工房の実店舗(外観)
遊舎工房さんの実店舗
キーボード好きには天国のような楽しいお店です

店員の方々に挨拶して撮影許可を取ってから、希望のキーキャップやスイッチを楽しく物色。商品の詳しい説明を聞いたりしながら、いくつかの商品を購入しました。この後、実際にカスタマイズするのが楽しみです。

遊舎工房さんの店内にはいろいろなアイテムが売っているので、ぜひ、足を運んでみてください。お店主催のイベントなども開催されているようなので、そちらもチェックしてみてくださいね。

HHKB Studioのキートップを市販品のものに換装してみた

早速、購入したキーキャップセットをHHKB Studioに換装してみることにします。
今回、HHKB Studio用に買った市販のキーキャップセットはこちら。

HHKB Studio用に購入したカスタムキーキャップセット
キートップに海の生物にちなんだ絵柄などが刻印されている
かわいいキーキャップのセット(Ocean Party Keycaps)です

HHKB Studioのキートップを換装するには、キートップを引き抜く工具(キープラー)が必要です。キープラーを使って、交換するキートップを抜きます。
また、作業前にHHKB Studioの電源もちゃんと切っておきましょう。

HHKB Studio用キープラー
HHKB Studio用キープラー
キートップとキースイッチを引き抜くための工具です

キープラーは、HHKB Studio用のキートップセットやリニアスイッチなどを購入すると添付されてきますが、HHKB Studio本体には添付されていないので、お持ちでない方はあらかじめ準備しておく必要があります。
遊舎工房さんでも同じタイプのキープラーを販売しているので、そちらを購入してもよいかもしれませんね。

キープラーでキートップを引き抜くときは、キープラーをキートップの下や角(対角2か所)の部分にひっかけ、上へひっぱって引き抜きます。

\HHKBキートップの交換方法はこちらの記事をどうぞ/


さて、HHKB Studioのキートップを取り外したら、さっそく購入した市販のキーキャップを装着してみましょう。

HHKB Studioは、MXスタイルのメカニカルスイッチを採用しています。
ですので、そのスイッチに対応しているキーキャップであれば、そのままHHKB Studioに換装することができます。

ただ、HHKB Studioのキーは、ポインティングスティックのまわりの「G」、「H」、「B」のキーが特殊な形状をしています。

HHKB StudioのG、H、Bキー
HHKB StudioのG、H、Bキー
一部欠けたちょっと特殊な形状をしています

そのため、「G」、「H」、「B」キーは、市販のキーキャップをそのまま換装することができないのでご注意ください。

今回は、両サイドの修飾キーやデザインキーのあたりを中心に入れ替えしてみることにします。
実際に換装してみるとこんな感じになりました。

キートップを変更したHHKB Studio
両サイドの修飾キーやデザインキーを中心に換装
刻印が実際のキーと違うところもありますが、そこはご愛敬

市販品なので、キーのサイズやラベル(刻印)などが微妙に本来と違ってしまいましたが、なかなかかわいく換装できました!

購入するときは深く考えず、デザインだけで安易に選んだのですが、こうやって実際に換装するとなると、HHKB Studioの各キートップに近いサイズで、類似のラベル(刻印)がちゃんとあるキーキャップを選んだほうがよいですね。

でも、キートップを変えてみただけでも愛着が深まるし、良い気分転換にもなります。全体的にとても楽しく作業できました。
これからもHHKBをお掃除するついでに、いろいろなキートップに換装してみるなど、定期的なカスタマイズに挑戦してみようと思いました。

HHKB Studioのキースイッチを交換してみた

次は、キースイッチの交換に挑戦してみます。

HHKB Studioの交換用リニアスイッチとキープラー
オプション品としてPFUダイレクトでも販売されている
HHKB Studioの交換用キースイッチ(リニアスイッチ)
キープラーも添付されています

さきほど市販品のキートップに交換したキーについて、キースイッチも一緒に交換してみようと思います。
キースイッチを交換するときも、忘れずにHHKB Studioの電源をOFFにしてくださいね。

HHKB Studioのキースイッチは、HHKBオリジナルのリニアタイプのメカニカルスイッチ(赤軸タイプ)。通常プロファイルのMXスタイルの3ピンおよび5ピンメカニカルスイッチ(Cherry、Gateron、Kailh社製)と互換性があります。
また、ホットスワップ対応なので、これらのキースイッチと互換性がある市販品なら、簡単にキースイッチを交換することができます。

今回は、こちらのキースイッチを購入してみました。

購入した市販のキースイッチ(2種類)
タクタイル(左)とクリッキー(右)のキースイッチ
失敗することも想定し、少し多めに70個ずつ購入

HHKB Studioはリニアタイプのキースイッチなので、今回はタクタイルとクリッキーのタイプのスイッチを購入してみました。せっかくなので、どちらのキースイッチも換装してみて正規品との違いを感じてみようと思います。(笑)

キースイッチの付け替えもキープラーを使います。

キースイッチを引き抜くところ
キープラーの先端をキースイッチの下のくぼみ部分(HHKB Studio本体との隙間)
に差し込む形で力を込めてぐっと挟み、そのまままっすぐ上へ引き抜きます

\キースイッチの外し方についてはこちらの動画をどうぞ/

キースイッチを外したら、外したところに購入したキースイッチを換装します。
スイッチ裏側のピンと基盤の穴の位置がぴったり合うように、注意しながら置き、スイッチをぐっと真上から押し込んでしっかりセットします。

基盤の穴とスイッチ裏のピンの位置がずれていたり、押しこむ力の方向がずれたりすると、スイッチ裏面の突起がすぐに曲がってしまうのでご注意ください!

キースイッチを交換したところ
スイッチ裏面の突起に対応する基盤の穴の位置などを観察
正しい位置に置き、真上からキースイッチをぐっと押し込んでセットします

今回は、キーボードの両側に違うタイプのキースイッチを換装してみました。こんな感じ。

2種類の違うタイプのキースイッチを交換したHHKB Studio
左側の修飾キー中心にタクタイルタイプのキースイッチ、
右側の修飾キーにはクリッキータイプのキースイッチを装着したところ

スイッチの取り外しや装着をするのはちょっとコツがいりますが、慣れてしまえば簡単です。ただ、換装するキーの数が多いと何かと大変なので、最初は2、3個ぐらいから試してみるのがおすすめです。

キースイッチを入れ替え、キートップもセットし直したら、最後にHHKB StudioをPCに接続し、正しく入力できるか、必ず動作確認をしましょう。

うまく換装できていないと、入力しても反応しない(文字が入力されない)、タイピングしづらい、入力したときの動作や音がおかしい、などいろいろな不具合が発生するので、最後にきちんとチェックしてくださいね。

交換前と同じように、問題なく入力できればキースイッチの交換は終了!
さっそくタイピングしてみて、感触や音の違いを感じてみてください。(笑)

今回は、左側はタクタイルのスイッチ、真ん中は正規品のリニアタイプのスイッチ、右側はクリッキータイプのスイッチを換装しました。触る場所によってタイピングの音や感触が違うので、とても面白くタイピングできましたよ!

\カスタマイズ後に実際にタイピングしてみた感じはこちら/

カスタマイズはアイディア次第!

今回、透明なキーキャップセットも見かけたので、試しにそちらも購入してみました。

市販の緑色の透明キーキャップセット
購入した薄い緑色の透明キーキャップセット
(Mountain Teal AMBER Keycaps)

このキーキャップにあわせて、キースイッチも緑色のタイプを購入。
一緒に換装してみることにします。

キートップとキースイッチの換装中のHHKB Studio
キースイッチとキートップの入れ替え作業中

今回は中央の文字キー以外のキーをすべて換装してみます。英語配列のスペースキーはちょっと長いので、キートップの取り外しにコツが必要です。キートップの片側ずつ丁寧に取り外しするのがコツでしょうか。

\英語配列のスペースキーの外し方についてはこちらの動画をどうぞ/

なお、キースイッチの外し方は、以下のマニュアルもぜひ参考にしてくださいね。
キースイッチの交換(英語配列)
キースイッチの交換(日本語配列)

さて、実際に換装してみた結果がこちらです。

緑カスタマイズのHHKB Studio
透明なキーキャップにあわせ、緑をテーマにカスタマイズしたHHKB Studio
キースイッチも緑色のタクタイルタイプのものに換装
上から色が透けていい感じです

こんな風に、キートップ(キャップ)とキースイッチの組み合わせを変えるだけでも、いろいろなカスタマイズが楽しめます。

なお、遊舎工房さんでは、いろいろなキーキャップやキースイッチをお試ししながら購入できるようになっています。

遊舎工房のお店にあるスイッチテスター
遊舎工房さんのお店にあるスイッチテスター
キーを押す(選択する)と、そのキースイッチの説明が確認できる
実際に押した感触なども確認しながらキースイッチを選べます

ぜひ皆さんも試してみて、お好みのスイッチを探してみてくださいね!

市販のキートップでHHKB Professional Type-Sを簡単カスタマイズ

HHKB Professionalシリーズのカスタマイズはなかなか難しいのですが、遊舎工房さんには、Professionalシリーズと互換性のあるキーキャップセットも販売されています。お店では2種類の市販品が販売されていました。

例えば、こちらのカラフルなキーキャップセット。

Professionalシリーズ用に購入したキーキャップセット
カラフルなキーキャップセットを購入
どのキーキャップを使おうか、迷う~♪

こちらのキーキャップセットから、いくつか選んで換装してみたらこんな感じになりました!

購入したキーキャップセットに換装した2台のHHKB
雪モデルの日本語配列(上)と白モデルの英語配列(下)に装着
カラフルなカラーがアクセントになって愛着が湧きます!

数字キーだけをアレンジした日本語配列(雪)、特殊キーを中心にアレンジした英語配列(白)。どちらも無刻印の白色に映えるアレンジですね。

英語配列(白)の方は、よく見ると数字の「0」キーもグレー色のものに換装されています。2台ともスペースキーが逆向きに付けてあり、気がつきにくいですが、よく見るとちょっと凝ったアレンジになっています。
換装したスタッフ曰く、“さりげなくオリジナリティを出してみた”そうです。(笑)

キートップをアレンジしてみると、気分転換や愛着が湧くのはもちろんなのですが、会社などで使っていると興味深そうに話かけてくれる方もいるそうで、いろいろな話のきっかけになったりもするとか。

さて、もう1つの別の市販品のキーキャップセットも購入してみたので、そちらのキーキャップを使ってカスタマイズしてみるとこんな感じになりました。

修飾キーを市販のキーに換装したType-S
全体的に淡い色のキートップがオシャレです
その中で黄色のキートップが目を引きますね

こちらはすべてのキーを市販品に換装してみましたが、ベースのキーの色が全体的に落ち着いた色合いなので、差し色となっている黄色が映えますね。
どっちにしても、ミニマルでシンプルなHHKBには、さりげないカスタマイズが合う気がします。(笑)

すべてのキートップを換装中のType-S
黄色い差し色のキーキャップは↑の3つ以外のキーもありました

実際に換装してみたスタッフに換装時の注意点やコツを聞いてみました。

「やはり純正品のキートップより付け替えするときに注意が必要ですね。
正規品に比べると、抜き差しするときにより力が必要だったりとか、ちゃんと垂直に持ち上げたりしないと、うまく抜き差しできない感じがありました。くれぐれもお気をつけて作業してください。」

とのことです。
スタッフは慣れているので、フル換装でも15分ぐらいでできたそうですが、慣れるまでは十分、お気をつけください。

まだまだある!カスタマイズサービスや他アイテム!

ご紹介したキートップとキースイッチの交換以外にも、いろいろなカスタマイズができます。例えばこちら。

アルチザンキーキャップ(Artisan Keycaps)

アルチザンキーキャップとは、アーティストや職人さんが手づくりで作成している個性的なキートップのことです。
実用性は低いものの、楽しくかわいいいもの、面白いもの、美しいものなど、いろいろな作品があって見ているだけでも楽しいです。

遊舎工房のアルチザンキーキャップの販売スペース
興味深いアルチザンキートップがたくさん

アルチザンキーキャップはお店でも販売されていましたが、ネットでも購入できるようですよ。見ているだけでも楽しいですね。
https://shop.yushakobo.jp/collections/artisan-keycaps?srsltid=AfmBOopyixQigJVnb1s5pz8PKJhczt5uIN5pOvDoMV3yHxKPbyhvNdJp

キーを1つだけアルチザンキーキャップにカスタマイズして、さりげなく(?)楽しむのもいいですね。

キートップに貼るシールやステッカー

キートップやキーボードに貼れるシールやステッカーなどもあります。
無刻印マスターまでの練習フェーズに、一時的にシールなどを活用してみるのもいいかもしれません。

購入したキートップに貼るシール
無刻印の桜キートップに貼ってみようと購入

実際にシールを貼ってみると、思ったより大変な作業でかなり時間がかかりました。

シールを貼ってみたところ
無刻印の桜キートップに貼ってみるとこんな感じ

今回は、修飾キーやデザインキー、記号キーなどに貼ってみましたが、貼る位置が微妙にずれたり傾いたりして、不器用な人間にはかなり難しかったです。(笑)
失敗することを想定し、予備をもう1つ買っておけばよかったかも、と作業しながら後悔しました。

でもこれで、真のプロフェッショナルへの道を目指し、まずはスタートに立てました。タッチタイピングの練習、地道にがんばろうと思います!

HHKB&HHKB Studioキーキャップ刻印サービス

シールよりはこっち、という方もいるかも?
HHKBやHHKB Studioのキートップにオリジナルの刻印を入れてくれるサービスもあります。

興味がある方は、ぜひ遊舎工房さんのページをチェックしてみてくださいね!

今回は、市販品の商品やサービスを利用して、自作しなくても気軽にHHKBをカスタマイズする方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

キーボード好きなら一度は訪れたいお店、ということで、遊舎工房さんにお邪魔したのですが、いろいろアドバイスいただいただけでなく、撮影などにも快くご協力いただき、誠にありがとうございました!
(お店、めちゃくちゃ楽しかったです!!)

今回ご紹介したように、市販品やサービスなどを利用すれば、HHKBも意外と簡単にカスタマイズできます!スタッフもとても楽しくカスタマイズできましたので、ぜひ、皆さんも機会があればトライしてみてくださいね!

なお、カスタマイズしたときは、ぜひ、XやInstagramで「#MyHHKB」のハッシュタグをつけて投稿してください!
皆さんだけのカスタムHHKB、スタッフも拝見するのを楽しみにしております!

\遊舎工房さんへはこちらから/

遊舎工房

\前回のカスタマイズ記事へはこちらから/

\HHKBは、購入前にレンタルしてお試しいただけます!/

HHKBレンタルサービス

\HHKBは、購入前にお試しいただけます!/

タッチ&トライスポット

\HHKBは、以下からご購入いただけます。/

※各ECモールには、「PFUダイレクト」で出店しています。
必ず、販売元が「PFUダイレクト」であることをご確認ください。

※本記事に掲載の情報(仕様、価格など)は、2025年7月時点のものです。

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