【裏技】iPad+外部キーボードで作業効率アップ!基本の使い方や操作方法をご紹介
仕事場や自宅はもちろんのこと、出張先や旅行先などさまざまなシーンで活躍するiPadですが、キーボードが打ちづらい・使いづらいと感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、iPadではPC用の外部キーボードを接続することも可能であり、物理キーボードを使用することでオンスクリーンキーボードの使いづらさを解決できる可能性があります。
本記事では、iPadと外部キーボードを使用する際の設定方法や、効率的な文字入力を行うために役立つ裏技、さらにはオンスクリーンキーボード(ソフトウェアキーボード)の使い勝手を向上させるポイントもご紹介します。
iPadで外付けキーボードを使用するメリット
iPadでは文字入力の際にオンスクリーンキーボード(ディスプレイ上に表示されるソフトウェアキーボード)を利用するのが一般的ですが、外付けキーボードを接続してノートパソコンのように使用することもできます。
ブラウザでの検索ワードの入力や、SNSに投稿する短い文章入力などであればオンスクリーンキーボードでも問題はありませんが、報告書やレポートといった長い文章を作成する際にはオンスクリーンキーボードのままだとタイプミスが発生しやすく効率的とはいえません。
そんなときは、外付けの物理キーボードを使用するのがおすすめです。外付けキーボードを使用することでキーを打つ感覚が正確に伝わり、いつもの生産性をキープしたまま作業ができるでしょう。
また、外付けキーボードの場合は文字入力の際に多用しがちなコピー&ペーストや範囲選択などもしやすく、作業効率アップも期待できるでしょう。
iPadと外付けキーボードの使い方・設定方法
外付けキーボードはBluetoothで接続するワイヤレスタイプの製品が多いですが、Lightning端子やUSB-C端子で接続可能な有線タイプの製品もあります。
ワイヤレスキーボードの場合はBluetoothでのペアリング、有線キーボードの場合はケーブルを差し込むだけでiPadがキーボードを認識し、そのまま文字入力が可能となります。
なお、iPadに外付けキーボードを接続すると、設定の中に「ハードウェアキーボード」という項目が表示され、この中でさまざまなキーボード設定ができるようになります。
iPadに外付けキーボードを接続した際には、使用するキーボードの配列に合わせ、正しく英語配列(US)キーボード、または日本語配列(JIS)キーボードに設定されているかを確認しておきましょう。
JISキーボードの設定方法は以下の通りです。
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- キーボードを接続した状態で「ハードウェアキーボード」をタップ
- 「キーボードの種類」で「JIS(日本)」を選択
また、上記設定メニュー「ハードウェアキーボード」内に「修飾キー」という項目があり、この中では「commandキー(⌘)」や「optionキー(⌥)」、「地球儀キー」などのキーを押したときのアクションを設定することができます。
たとえば、キーの誤操作を防止するために「Caps Lock」キーを無効化しておくことも可能です。
iPadで外付けキーボードを便利に使用するための裏技
iPadと外付けキーボードとの併用において、便利な裏技を知っておくとさらなる作業効率化につながります。
ショートカットキーの活用
iPadではcommandキー(⌘)とさまざまなキーを組み合わせることでショートカット機能が活用できます。
- 「command」+「H」 ホーム画面を表示
- 「command」+「C」 コピー
- 「command」+ 「V」 ペースト
- 「command」+「Z」 取り消し・直前の操作をキャンセル
- 「command」+「option」+「D」 Dockの表示/非表示の切り替え
- 「command」+「shift」+「3」 スクリーンショットの撮影
ショートカットキーの組み合わせは数多く、操作に慣れないうちは覚えるのに苦労することも多いでしょう。
また、ブラウザを操作しているときやメモ帳で文字入力をしているときなど、使用するアプリやiPadの利用シーンによっても対応できるショートカットキーは異なります。
そこで、commandキーを長押しすることで対応するショートカットキーを表示させることもできます。
iPadのキーボード操作に慣れないうちは、commandキーの長押しでショートカットキーを一つずつ確認しながら作業することで、徐々にショートカットキーを使いこなせるようになるでしょう。
なお、ショートカットキーのパターンはMacとも共通するものが多いため、以下の記事も参考にしてみてください。
フルキーボードアクセス
外付けキーボードの設定やショートカットキーにより文字入力の効率はアップしますが、任意のアプリを操作したりカーソルを移動したりする際にはタッチ操作やマウスの操作が必要です。
以下の手順で「フルキーボードアクセス」をオンにすることで、キーボード上で操作を完結することもできます。
- 「設定」をタップ
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 「フルキーボードアクセス」をオン
フルキーボードアクセスを設定すると、外付けキーボードを接続した際に、選択中のアプリアイコンや各種ダイアログ、メニュー項目などが青枠で表示されます。
上下左右のキーやtabキーで青枠を移動でき、スペースキーを押すことで選択(マウスのクリックやタップにあたる操作)が可能です。
iPadの外付けキーボードとしても活躍するHHKBシリーズ
iPadは外出先で使用することも多いため、外付けキーボードを併用する際にはコンパクトで機能性にも優れた製品が理想的といえます。
中でもおすすめなのが、キーボードにマウス機能・ジェスチャーパッドが統合された「HHKB Studio」です。クリック操作のために都度iPadのディスプレイをタッチする必要がなく、画面のスクロールもキーボードで行えるため、別途マウスを持ち歩く必要がなくなります。
また、4台までのデバイスに接続でき、iPadOSはもちろんのことMacOSやWindowsにも対応可能なため、日常的にPCで使い慣れたキーボードをiPadでも使用できます。
さらに、キーマップ変更ツールによって好みのキーを割り当てたり、ショートカットキーの割り当ても可能なため、自分自身にとって本当に使いやすいカスタマイズを行うことでさらなる業務効率アップにつながるでしょう。
変更したキーマップはHHKB本体に保存しておけるため、たとえばiPadとMac、Windowsといったようにデバイスが変わったとしても普段の設定で利用でき、戸惑う心配もありません。
オンスクリーンキーボードの操作を効率化する便利な裏技も
電車やバスの中など、外付けキーボードを操作できるスペースがないシーンも多いでしょう。そのような場合に参考にしていただきたいのが、外付けキーボードを使わない時でも役立つオンスクリーンキーボードの裏技です。
フローティング
フリック入力に慣れた方にとっては、PC用のキー配列が使いづらいと感じることもあるでしょう。
そこで、フローティングを設定することにより、iPhoneと同様のキー配列となりフリック入力も利用できます。
また、iPadのオンスクリーンキーボードはサイズが大きく、入力済みの文章の一部が隠れてしまうことがありますが、フローティングを設定しておけばキーボードの表示領域を小さくできるため、文章入力の際に邪魔になることもありません。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 最上部に表示される「キーボード」をタップ
- 「新しいキーボードを追加」をタップ
- 「日本語」をタップ
- 「かな入力」をタップ
- 「完了」をタップ
- メモ帳やメール作成画面などを開きオンスクリーンキーボードを表示させる
- キーボード上でピンチイン、またはオンスクリーンキーボードの右下に表示されるキーボードのアイコンを長押し
- 「フローティング」に指をスライドし離す
- フローティングから元の状態に戻す際には、キーボードをピンチアウト
キーボードの固定解除
通常、iPadのオンスクリーンキーボードは画面最下部に固定されていますが、キーボードの固定解除をすることで上下の位置を調整できます。
なお、固定解除の機能が利用できるiPadは以下のモデルに限られます。
- iPad mini(第5世代以降)
- iPad(第5〜第9世代)
- iPad Air(第3世代)
- 9.7インチiPad Pro
- 10.5インチiPad Pro
- オンスクリーンキーボードの右下に表示されるキーボードのアイコンを長押し
- 「固定解除」に指をスライドし離す
- オンスクリーンキーボードを任意の位置に移動
- 元のキーボードの位置まで戻す際には、キーボードアイコンを長押しした後に「固定」まで指をスライド
分割キーボード
iPadを横向きの状態で両手で持っていると、指が届かずキーボード操作がしにくいと感じる方も多いですが、そのような方におすすめなのが分割キーボードの設定です。
分割キーボードの設定をオンにすると、オンスクリーンキーボードが画面の左右に分割され、iPadを両手で持った状態でタイピングしやすくなります。
なお、分割キーボードの機能が利用できるiPadは以下のモデルに限られます。
- iPad mini(第5世代以降)
- iPad(第5〜第9世代)
- iPad Air(第3世代)
- 9.7インチiPad Pro
- 10.5インチiPad Pro
- オンスクリーンキーボードの右下に表示されるキーボードのアイコンを長押し
- 「分割」に指をスライドし離す
- 分割キーボードから元の状態に戻す際には、キーボードアイコンを長押しした後に「結合」まで指をスライド
英数字の入力効率化
かな入力の状態から英数字を入力する際には、地球儀キーをタップして入力モードを切り替えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、かな入力中に1文字だけアルファベットを入力しなければいけない時などは、入力モードを切り替えなくてはならず手間がかかってしまいます。
英数字を入力する際には、かな入力モードの状態で各キーを長押しした後に上方向にスワイプするだけで切替なしで入力できます。
iPad+外部キーボードで快適な操作性を実現
iPadで報告書やレポートなど長い文章を作成する際には、外部キーボード使用することで業務効率化が期待できます。
基本的な設定方法はもちろんのこと、今回ご紹介したショートカットキーやフルキーボードアクセスといったテクニックもマスターしておくことで。さらに快適な操作が実現できるでしょう。
また、外出先で使用することを前提に考えると、コンパクトで高性能なキーボードが理想的ともいえます。コンパクトな本体にマウス機能・ジェスチャーパッドが統合された「HHKB Studio」も選択肢のひとつとしてぜひご検討ください。