正しい指の位置はタイピング速度アップの秘訣!ホームポジションと練習法を解説
「タイピングが遅く仕事に時間がかかっている」、「毎日キーボードを打っているのにタイピングが速くならない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
人によってもキーボードの打ち方やタイピングの癖はありますが、正しい指の位置を意識するだけでもスピードアップにつながる可能性もあります。
本記事では、タイピングのスピードアップにつながるホームポジションや効果的な練習法などを詳しくご紹介します。
タイピングで正しい指の位置を理解することのメリット
タイピングにおいて正しい指の位置を理解、実践することによってどういったメリットが期待できるのでしょうか。
タイピングが速くなる
1つ目のメリットとして挙げられるのが、正しい指の位置を習得しておくことでキーを探す時間が減り、スムーズに文字を入力できるようになることです。
正しいポジションでタイピングできるようにしておくと、文字入力のたびにキーの位置を目で確認する必要がなくなりタッチタイピングもしやすくなるでしょう。
その結果、タイピング速度が向上し作業効率アップも期待できます。
特にメールの返信や報告書の作成など文字入力の頻度が高い業務では、スピーディーなタイピングは大きな武器となります。
タイピングのミスが減る
タイピングにおいて正しい指の位置を守ることで、親指から小指までの各指が担当するキーが固定されタイプミスが減少します。
タイピングのスピードだけでなく正確性も向上し、入力ミスや誤字・脱字を減らすことができるでしょう。
タイプミスが少なくなれば業務の手戻りや修正作業の手間が削減され、生産性アップも期待できます。
疲労の軽減
正しい指の位置を理解できていないと、腕や手首を動かす範囲が大きくなり、特に長時間のタイピングでは疲労を感じやすくなります。
しかし、適切な指の位置をマスターできていれば、タイピングの際に手や指へ負担がかかりにくくなります。
その結果、長時間のタイピングでも疲労が軽減されるほか、集中力を維持しやすくなるでしょう。
また、筋肉や腱にかかる負担が減り、腱鞘炎など健康面のリスクも軽減されます。
タイピングにおける基本の指の位置「ホームポジション」の覚え方
ここからは、タイピングの正しい指の位置である「ホームポジション」と、どのようにホームポジションをマスターしていけば良いのかも詳しくご紹介しましょう。
タイピングの基本である「ホームポジション」とは
ホームポジションとは、タイピングの開始時および入力が終わったときに指を置く基本的な位置のことです。
キーを打ち終わったときに指がホームポジションにないと、次の文字を打つためにどこに指を動かせば良いのか混乱してしまいます。
タイピングのスピードが上がらない、あるいはタッチタイピングができないという悩みを抱えている方はさまざまな原因が考えられますが、キーの入力が終わったときに指をホームポジションに戻す癖をつけておくだけでも、次の文字を打つための指の運び方がスムーズになりタイピングがしやすくなるはずです。
ホームポジションの指の位置
では、実際にキーボードを使ってホームポジションの位置を覚えていきましょう。
ホームポジションは左右の指をそれぞれ以下のキーにセットします。
【左手】
人差し指:F
中指:D
薬指:S
小指:A
【右手】
人差し指:J
中指:K
薬指:L
小指:;
なお、左右の親指はスペースキーの上に軽く置きます。
ホームポジションの覚え方
スピーディーで正確なタイピングを行うためには、いかに素早くホームポジションに指を戻せるかが重要なポイントとなります。
素早くホームポジションに指を戻すためには、キーボードの「F」と「J」キーにある小さな突起を手がかりにしましょう。
人差し指で突起の位置を探し、それを基準に中指、薬指、小指と順番にキーに指をセットしていくと素早くホームポジションに戻ることができます。
キーボードのメーカーや製品によっても「F」と「J」キーの突起は大きさや形状がわずかに異なるため、まずはお使いのキーボードを実際に触れながら感覚を掴むことが大切です。
タッチタイピングをマスターするために大切な標準運指
ホームポジションに指をスムーズに戻せるようになったら、次のステップとして重要なのが標準運指です。
タッチタイピングをマスターするうえでも標準運指は重要な方法といえるため、ぜひマスターしておきましょう。
標準運指とは
標準運指とは、ホームポジションをベースとした基本のタイピング方法です。
左右の指がどのキーを担当するのか範囲が決められており、もっとも合理的にタイピングができるよう設計されています。
上記の画像のように、左右の指が担当するキーと範囲を理解したうえで、各指をその範囲内で動かすように意識することで、徐々に標準運指をマスターできるようになります。
ホームポジションを覚えた段階では、左手は「F」から「A」、右手は「J」から「;」までのキーしか割り当てができておらず、どの指がどの範囲のキーを担当するのか、正しい指の動かし方を実践できていないとタイピングのスピードアップにつながりません。
ホームポジションに指を戻す癖がついていても、標準運指をマスターできていない人は意外と多いのです。
また、タイピングの大幅なスピードアップを図るためには手元を見ずにキーを入力するタッチタイピングが不可欠ですが、これをマスターするためにも標準運指を身につけておく必要があります。
ただし、上記の画像はあくまでも一例であり、JISキーボードとUSキーボード、あるいはメーカーや製品によってもキー配置は同じではないため、左右の指が担当するキーはわずかに異なる場合があります。
タッチタイピングをマスターするためのコツと効果的な練習法
ホームポジションはすぐにマスターできたものの、タッチタイピングがマスターできず悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
また、標準運指の基礎ができておらず、数字や記号などの一部のキーは手元を見ないと入力できないという方も少なくありません。
これらを解決しスムーズなタッチタイピングをマスターするためには、どういった練習法が効果的なのでしょうか。
入力しない指はできるだけホームポジションにキープする
初歩的な対策としては、タイピング中に使用しない指は極力ホームポジションに置いたままにしておくことです。
はじめのうちは感覚に慣れずタイピングが遅くなるかもしれませんが、指一本一本の動きに意識が向くようになり、入力する文字に応じてどの指を動かすべきか、その範囲や担当するキーも把握しやすくなります。
その結果、手元を見なくてもスムーズなタッチタイピングができるようになるほか、指や腕、手首などの余計な動きもなくなり疲労を感じにくくなる効果も得られるでしょう。
キー配列や指の位置を覚えるまではゆっくり入力
タッチタイピングをマスターするうえで重要なのは、慣れないうちは無理に速く打とうとせず、キー配列や各指の位置を正確に覚えるよう意識することです。
ホームポジションに指をキープする理由と同様、ゆっくりと確実に入力することで、キーの配置と指の動き、範囲が体に染み付いていきタッチタイピングの基礎を築けるようになります。
自己流でタイピングを行っていたという方も、まずはゆっくりと標準運指に則って正確にタイプすることを心がけてみましょう。
ゲームやアプリで楽しみながら練習
メールの本文や報告書の作成といった普段の業務を通してタイピングの練習をするのもひとつの方法ですが、タイピングゲームやアプリを使って楽しみながら練習する方法もおすすめです。
ゲーム形式で練習することにより、飽きずに楽しみながら続けていくうちに自然とタイピングスキルが向上していきます。
また、ゲームやアプリを活用することでタイプミスをしやすいキーを把握でき、弱点を重点的に克服しやすくなることも大きなメリットといえるでしょう。
使いやすいキーボードを選ぶ
自分の手に馴染む使いやすいキーボードに替えてみるのもひとつの手です。
キーの押下圧が軽すぎたり、キーストローク(キーを押したときの深さ)が浅いキーボードだとタイプミスが発生しやすくなる可能性もあります。
また、メーカーや製品によってもキー配列がわずかに異なる場合も多く、自分自身にとって使いづらいキー配列だとタイピングの効率が低下することも考えられます。
さまざまな製品に触れながら、自分にとって使いやすいキーボードを選ぶことでタイピングのスピードアップや正確性向上につながるかもしれません。
なお、タイピングのコツや効率的な練習方法については以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひこちらもご覧ください。
タイピング速度・精度の向上には「HHKB Professional HYBRID Type-S/雪」もおすすめ
使いやすいキーボードをお探しの方は、「HHKB Professional HYBRID Type-S/雪」も候補にご検討ください。
その名の通り、雪のような純白のキートップはスタイリッシュな見た目で、キーの中央部分に印字された文字も視認性に優れています。
押下圧45gの静電容量無接点方式のキーを採用しており、スムーズなキータッチとしなやかな打ち心地を実現しているほか、3.8mmの適度なキーストロークもあるためタイプミスも軽減できるでしょう。
さらに、HHKBシリーズは使いやすいキーに割り当てを変更できる「キーマップ変更機能」も搭載しており、タイプミスが多い文字や記号を使いやすい位置のキーに割り当てることも可能です。
変更したキーマップはキーボード本体に保存されているため、PCが変わったとしても従来の設定のまま使用することができるのも嬉しいポイントです。
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タッチタイピングをマスターした方は、無刻印のキートップにカスタマイズすることでよりスタイリッシュな見た目のキーボードに仕上げられるでしょう。
「HHKB Professional HYBRID Type-S/雪」はレンタルにも対応しているため、購入前に安価な料金で使い心地をお試しいただけます。
タイピングスピードやタイピングの正確性を向上するために、今回ご紹介したホームポジションと標準運指のトレーニングを行いつつ、キーボードの使いやすさにもこだわってみましょう。