キーボードクリーナーはどう選ぶ? 主な種類と特徴・おすすめ製品5選

PCの操作に不可欠なキーボードは、つねに指が触れるため汚れやホコリが付着しやすく、こまめな掃除が欠かせません。
家電量販店やECサイトではさまざまなキーボードクリーナーが販売されていますが、間違った使い方や製品選びをしてしまうと故障の原因になる可能性もあります。
そこで本記事では、キーボードクリーナーの種類とそれぞれの特徴、キーボードのタイプに合ったおすすめのクリーナーの選び方などをご紹介します。
キーボードクリーナーを選ぶ際のポイント

一口にキーボードクリーナーといっても、ブラシタイプや掃除機タイプなどさまざまな種類の製品があります。
また、キーボードの種類によっても適切なクリーナーは異なります。効率的な掃除を行うために、どのような点を考慮してキーボードクリーナーを選べば良いのかご紹介しましょう。
キートップの取り外しの可否
キーボードにはキートップが取り外し可能なものと、取り外しができないものがあり、それぞれのタイプによって掃除方法が異なります。
キートップが取り外し可能なキーボードの掃除方法:すべてのキートップを引き抜いてから本体の隙間とキートップを一つずつ洗浄する。
キートップが取り外しできないキーボードの掃除方法:表面に付着したホコリや汚れを除去する。
まずは、お持ちのキーボードがどちらのタイプなのかを確認したうえで、それぞれの掃除方法に適したキーボードクリーナーを選びましょう。
なお、キーボードの基本的な掃除方法は以下の記事でも解説しています。
キーボードの汚れ具合や掃除の部位
キーボードの表面に付着した頑固な汚れや手垢などをきれいにしたい場合もあれば、日常的なメンテナンスとしてホコリを払う程度という場合もあるでしょう。
頑固な汚れや手垢などを除去するためには、専用の薬剤やシートタイプなどの拭き掃除に対応できるクリーナーが必要です。また、キートップの隙間に入り込んだホコリや汚れを除去するためには、小さな隙間に入り込むブラシや掃除機タイプのクリーナーが求められます。
このように、キーボードの汚れ具合や掃除する部位に応じたキーボードクリーナーを選ぶ必要があります。
利用シーン
オフィス内だけでなく、外出先や出張先でもキーボードの汚れが気になることもあるでしょう。
また、オフィス内であっても、大型のキーボードクリーナーをデスクの上に置いておくと作業の邪魔になることも考えられます。
そのため、利用シーンによっては持ち運びがしやすいコンパクトなクリーナーが理想的といえます。
キーボードクリーナーの主な種類とおすすめ製品
ここからは、代表的なキーボードクリーナーの種類とそれぞれの特徴、おすすめの製品を一例としてご紹介します。
1.ブラシタイプ
デスクトップからノートPCまで幅広いキーボードの掃除に活躍するのがブラシタイプのキーボードクリーナーです。
キートップの表面や隙間に付着したホコリをきれいに取り除けるため、日常的な掃除に欠かせないツールといえるでしょう。
ブラシタイプはコンパクトに収納できる製品も揃っており、たとえばオフィス用と自宅用、携帯用といった使い分けもしやすい特徴があります。
SOU AKADA デザイン・キーボードブラシ (赤田刷毛工業株式会社)

SOU AKADA デザイン・キーボードブラシは、ブラシ部分には贅沢で縁起のよい黒馬毛、グリップ部分には天然木を使っており、高級感あふれる「たたずまい」にこだわった作りになっています。約5cmの馬毛のブラシでキーボードの奥に入ったホコリも簡単に掃除できます。
茶筅をイメージした「立てて置ける」デザインになっていて、キーボードや机周辺の掃除だけでなく、ペーパーウェイトとしても重宝します。
お部屋や机周辺の雰囲気に合わせ、5色のカラーから選べるのも嬉しいですね。デスク回りの環境にこだわりのある方にとてもおすすめの商品です。
2.エアダスター
ブラシタイプよりも効率的に掃除ができるキーボードクリーナーをお探しの方は、エアダスターもおすすめです。
強力な空気を噴射することでホコリやゴミを除去でき、キーボード以外にもPC本体の隙間や排気口など幅広く活用できます。
ただし、エアダスターの風は強力なため、キートップの奥にまでホコリやゴミを押し込んでしまう危険性もあります。そのため、キーボード掃除にエアダスターを使用する際にはキートップを取り外した状態で空気を噴射することがおすすめです。
電動エアダスター AD-ALB01BK(エレコム)

3種類のノズルが付属した充電タイプのエアダスターで、最長25分間の連続使用が可能です。
ノズルの付け根部分にはLEDライトが搭載されているため、暗がりの部分でも見やすく掃除がしやすいでしょう。
エアダスターといえば使い切りのスプレータイプの製品が定番ですが、こちらの電動エアダスターは充電することで繰り返し使用できるため経済的です。
また、ノズルを使い分ければキーボード以外にもディスプレイや端子部分、PCの筐体などの掃除にも活躍します。
3.掃除機タイプ
キートップの隙間に大量のホコリが付着していたり、キートップを分解して掃除をしたい場合におすすめなのが掃除機タイプのキーボードクリーナーです。
ブラシタイプの場合、ホコリの量が多いと除去しきれなかったり、キートップの隙間に入り込んでしまう可能性もありますが、掃除機タイプであればホコリを吸引するためそのような心配がありません。
また、一般的なハンディクリーナーはノズルが大きいため、隙間に入り込んだホコリは除去しにくいことも多いですが、キーボードに特化したクリーナーはノズルが細いため掃除がしやすい特徴があります。
バキュームクリーナー CD-82VCN(サンワサプライ)

単三電池4本で駆動するコンパクトなキーボード用ハンディクリーナーです。
キーボード掃除に特化しており、ブラシ付きノズルや隙間用ノズルなど掃除の部位に合わせた4個のノズルが同梱されています。
片手で操作できるサイズのためデスクの上に置いても邪魔になりにくく、日常的な掃除にぴったりです。
4.シートタイプ
ブラシや掃除機はホコリを除去するために有効なツールですが、表面に付着した汚れは取り除くことができません。
そのような場合に活躍するのがシートタイプのキーボードクリーナーです。
専用の薬剤が配合され、ウェットティッシュのように拭き掃除ができるため、しつこい汚れや手垢などもきれいにできます。
また、シートタイプのキーボードクリーナーは帯電防止を防ぐ成分が配合されているものも多く、拭き上げた後は静電気を防ぎホコリが付着しにくくなる効果もあります。
ただし、無水エタノールなどの液体が含まれている場合、プラスチック素材を傷めたり変色の原因になったりすることもあるため、シートタイプのキーボードクリーナーを選ぶ際にはアルコールなどの揮発性の高い成分が配合されていないものがおすすめです。
3M™ オフィスクリーナー ウエットティッシュタイプ OC-80WN(スリーエム ジャパン)

キーボードをはじめとしたさまざまなOA機器に使用できるシートタイプのクリーナーです。
頑固な汚れや手垢、ホコリもさっとひと拭きで掃除ができるため、デスクの上に常備しておくのも良いでしょう。
プラスチック素材に対応しておりキーボードにも安心して使用できるほか、帯電防止剤も配合しているため、キートップの掃除後は静電気を防ぎホコリがつきにくくなります。
5.スライム・ジェルタイプ
キーボードやリモコンなど、細かい隙間に入り込んだホコリを取り除くのに便利なのがスライムタイプやジェルタイプのクリーナーです。
ブラシや掃除機のように隙間に沿って作業する手間がなく、シートタイプのような使い切りではなく繰り返し使用できる製品が多いため経済的です。
ただし、スライムをキーボードに押し付ける力加減によっては深い隙間にまで入り込んでしまい、故障の原因となる可能性もあります。
そのため、スライムタイプやジェルタイプのキーボードクリーナーは、キートップの取り外しが可能なキーボードの掃除におすすめです。
ジェルクリーナー(DAISO)

100円ショップ大手のDAISOで購入できるジェルクリーナーで、掃除がしにくいキーボードの隙間も手間なくきれいにできます。
ジッパー付きのため保管しやすく、持ち運びにも便利です。
※店舗によって品揃えが異なり、在庫がない場合がございます。
※お問合せ先:https://www.daiso-sangyo.co.jp/
キーボード選びは掃除のしやすさも重要なポイント

キーボードクリーナーを選ぶ際には、掃除の頻度や汚れ具合などはもちろんのこと、現在お使いのキーボードの種類も考慮する必要があります。
特に、エアダスターはホコリをキートップの奥に押し込んでしまうリスクがあったり、スライム・ジェルタイプは素材がキートップの奥にまで入り込み故障の原因になるリスクもあるでしょう。
また、これからキーボードの買い替えを検討している場合には、掃除やメンテナンスのしやすさを考慮して選ぶことも大切です。
たとえば、「HHKB Professional HYBRID Type-S」や「HHKB Studio」はキートップの取り外しが可能なため、キーの隙間や奥に入り込んだホコリも掃除がしやすく常に清潔を保てます。
OSやPCのメーカーなどを問わず利用できるため、デスクトップPCはもちろんのことノートPC用の外部キーボードとして組み合わせて利用することも可能です。
こまめな掃除をしながら、使い慣れたキーボードを長く愛用し続けたいという方はぜひ「HHKB Professional HYBRID Type-S」や「HHKB Studio」も候補のひとつとしてご検討ください。
HHKB Professional HYBRID Type-S

