ついにiPadで日本語配列キーボードが!?
【iPad・MacBook】デバイスを超えて使うHHKB活用法
朗報!日本語配列キーボードでも、刻印どおりiPadに入力できている・・・!
実は、これまでiPadにサードパーティ製の日本語配列キーボードをつなげても、ほとんどの場合、英語配列キーボードとして認識されてしまい、記号が刻印どおりに入力できませんでした(Shift+2で『@』が入力されてしまうなど)。日本語配列キーボードの刻印どおり入力するには、iPad専用の日本語配列キーボードを接続するしかなかったのです。
ですが、iPadOS16.1以降にアップデートしたiPadにHHKB(日本語配列)をつなげてみると…
なんと、刻印どおりに入力できています(日本語配列として認識されている)!
…というわけで、iPad×HHKBの活用術をご紹介します。また、せっかくなので、Appleユーザーに向けて、MacBook×HHKBの使い方も改めておさらいしておきましょう。
HHKBを使ってみたいけど、iPadでは日本語配列キーボードが認識されないことを知って迷っていた方、また、すでにHHKBを持っているけどiPadでは使っていなかった方はぜひご参考に!
iPadでHHKB(日本語配列)を使う方法
本当に正しく認識されるのかが一番気になるところですよね。実際にiPadにHHKB(日本語配列)を接続してみましょう!
iPadでHHKB(日本語配列)を使うには、HHKBをiPadにペアリング(Bluetooth接続)させること、iPadのキーボードの設定を「JIS(日本語)」にすることの2つの設定が必要です。
●ペアリング方法・iPadのキーボード設定
ここでは、HHKB Professional HYBRID Type-Sを使用して説明します。
<ペアリング方法>
HHKBの電源スイッチを長押しし、電源をオンにします。
はじめてペアリングする場合は、LEDインジケーターが青色に速く点滅し、自動的にペアリングモードになります。ペアリング情報は、「1」に登録されます。HHKBは4台までペアリングを設定できます。2台目以降のデバイスをペアリングする場合は、電源をオンにすると、LEDインジケーターが青色に点灯したあと消灯します。
その後、「Fn」+「Q」を押してから、「Fn」+「Control」+数字(「1」~「4」のいずれか)を押すと、ペアリングモードになります。このときペアリング情報は、押した数字のキーに登録されます。すでにペアリング情報が登録されている数字を指定した場合は、後から登録したデバイスで上書きされますのでご注意ください。
iPadで「設定」→「Bluetooth」から、「Bluetooth」をオンにします。
「HHKB-Hybrid_n(ペアリング情報を登録する数字キー)」をタップします。
iPadにペアリング用の数字が表示されるので、その数字をHHKBで入力し、「Enter」を押します。
iPadの「HHKB-Hybrid_n(ペアリング情報を登録する数字キー)」の右側に「接続済み」と表示され、HHKBのLEDインジケーターが消灯したら、ペアリングは完了です。
<iPadのキーボード設定>
続けて、iPadのハードウェアキーボードの設定を行います。
「設定」→「一般」から、「キーボード」→「ハードウェアキーボード」を選択します。
HHKBの電源がオフの状態やペアリングしていない状態では、「ハードウェアキーボード」の項目が表示されないため注意してください。
「Keyboard Type」から「JIS(日本語)」を選択します。
これで設定は完了です。
キーボード入力したいアプリを起動中の場合は、アプリを再起動させてください。
◆
実際に入力してみると、当然といえば当然ですが、日本語配列の刻印どおり入力できています!もちろん、鍵かっこ(「」)や「@」、「“」なども、刻印どおりです。
これまで、ソフトウェアキーボード(画面上に表示されるキーボード)や英語配列として認識されてしまうキーボードを我慢して使っていた人には、感動ものではないでしょうか。
入力の遅延やタイムラグなども感じないので、これからはiPadでもHHKBを堪能できますね!
MacBookでHHKB(日本語配列)を使う方法
MacBookでは以前から日本語配列のキーボードを使用できますが、せっかくなので、MacBookでHHKB(日本語配列)を使用する方法もご紹介します。
●ペアリング方法・MacBookのキーボード設定
ここも、HHKB Professional HYBRID Type-Sを使用して説明します。
<ペアリング方法>
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HHKBの電源スイッチを長押しし、電源をオンにします。
はじめてペアリングする場合は、LEDインジケーターが青色に速く点滅し、自動的にペアリングモードになります。ペアリング情報は、「1」に登録されます。HHKBは4台までペアリングを設定できます。2台目以降のデバイスをペアリングする場合は、電源をオンにすると、LEDインジケーターが青色に点灯したあと消灯します。
その後、「Fn」+「Q」を押してから、「Fn」+「Control」+数字(「1」~「4」のいずれか)を押すと、ペアリングモードになります。このときペアリング情報は、押した数字のキーに登録されます。すでにペアリング情報が登録されている数字を指定した場合は、後から登録したデバイスで上書きされますのでご注意ください。
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MacBookで「システム設定」→「Bluetooth」をクリックします。
「Appleメニュー」→「システム設定」から、「キーボード」→「Bluetoothキーボードを設定」をクリックすることでも設定できます。
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「HHKB-Hybrid_ n(ペアリング情報を登録する数字キー)」の「接続」をクリックします。
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MacBookにペアリング用の数字が表示されるので、その数字をHHKBで入力し、「Enter」を押します。
「HHKB-Hybrid_n(ペアリング情報を登録する数字キー)」の下に「接続済み」と表示され、HHKBのLEDインジケーターが消灯したら、ペアリングは完了です。
<MacBookのキーボード設定>
ペアリングのあと、キーボード設定アシスタント画面が表示される場合があります。その場合は、画面に従って設定を行ってください。
キーボード設定アシスタント画面が表示された場合は、「続ける」をクリックします。
画面に従って操作します。
ここでは、まず左の「Shift」キーの右隣のキー、次に右の「Shift」キーの左隣のキーをします。ただし、右の「Shift」キーは、「↑」キーではなく、もうひとつ隣の「_」キーを押します。
「JIS(日本語)」が選択されていることを確認し、「完了」をクリックします。
これでキーボードの設定は完了です。
◆
MacBookでも実際入力してみたところ、もちろん刻印どおりに入力できました。
また、iPadなど別のデバイスを接続したときと入力感覚は変わらないので、異なるデバイスでも作業効率を落とさずタイピングできる点は大きなメリットのひとつでしょう。
iPadやMacBookでHHKBを使うときはココに注意!
ここからは、iPadやMacBookでHHKB(日本語配列)を使うときに戸惑いやすいポイント2点を、解消方法と共にご紹介します。1つ目は、特にWindowsのキーボードに慣れている方が戸惑いやすいポイント。2つ目は、逆にMacのキーボードに慣れている方が戸惑いやすいポイントです。どちらも自分の使い勝手にあわせて解決できるので、ぜひご参考に!
かな・英数の切り替え(「半角/全角」の切り替え)
iPad やMacBookでWindowsモードのHHKB(日本語配列)を使用する場合、「半角/全角」キーで入力切り替えができません(そもそもMacのキーボードには「半角/全角」キーがありません)。iPadやMacBook でHHKBの日本語配列を使う場合に、「かな」・「英数」を切り替える方法は2つあります。
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HHKBをMacモードにする
HHKBの背面にあるDIPスイッチ(※)の1をオンにする、または「Fn」+「Ctrl」+「M」を押すとHHKBがMacモードになります。Macモードでは、スペースキー左側が「英数」、右側が「かな」になります。
MacモードのままWindowsに接続しても、スペースキー両端の配列「英数」「かな」を維持したまま入力できる(「英数」「かな」でIMEのON/OFFができる)ので、Macのキーボードに慣れている方はHHKBを常時Macモードで使用するのもおすすめです。
Windowsモードのキーマップに「かな」「英数」を割り当てる
HHKBはキーマップ変更ツール(※)を使用することで、キーの割り当てを変更できます。あらかじめWindowsモードのキーマップの、スペースキーの両端に「かな」・「英数」を割り当てておけば、WindowsモードのままでもiPadやMacBookで入力切り替えができます。
CommandキーとOptionキーの位置
Macのキーボードを使い慣れている人は、特にショートカットキーで多用する左側の「Command」キー(HHKBでは「◇」)と「Option」キーの位置が逆になっている点で戸惑う人も多いでしょう。これについても、以下の2つの方法で配列を変更できます。
- DIPスイッチ(※)の5をオンにする
DIPスイッチの5をオンにすると、左側の「◇」が「Option」キーとして、「Alt」(Opt)が「Command」キーとして動作します。
刻印で混乱する場合は、キーキャップを入れ替えることもできます。 - キーマップ変更ツール(※)でキーの割り当てを変更する
キーマップ変更ツールでキーの割り当てを自分好みに変更することもできます。
例えば、「」に「Alt」(Opt)キーを割り当てることも可能です。
- DIPスイッチを切り替える際は、HHKBの電源を落としてから操作してください。また、DIPスイッチ、キーマップ変更ツールを使ったキーの割り当て方法については、「HHKB博士に聞く!購入前に知っておきたいHHKB活用術~DIPスイッチ編~」または「HHKB博士に聞く!購入前に知っておきたいHHKB活用術~キーマップ変更ツール編~」を参照してください。
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使いやすくキーの配置をカスタマイズできる点もHHKBの魅力のひとつです。ぜひ自分のタイピングになじむカスタマイズをして、iPadやMacBookでも最高のタイピングライフを楽しんでください。
複数デバイスを切り替えてHHKBを使う方法
さて、iPadでHHKBが使えるとなれば、デスクトップPCなどのメインマシンとiPad、どちらでもHHKBを使いたいですよね。また、そのときどきによってデバイスを切り替えて使いたい人も多いでしょう。
そんな複数デバイスを便利に切り替えて使う方法をご紹介します。
例えば、ペアリングの「1」にデスクトップPC、「2」にMacBook、「3」にiPad、「4」にiPhoneのように登録しておけば、1台のHHKBを複数のデバイスで使用できます。また、ペアリング先はHHKBで簡単に切り替えられるので、同時に複数のデバイスを使っている人もシームレスにデバイスを切り替えてタイピングできます。
●接続するデバイス(ペアリングするデバイス)を切り替える方法
「Fn」+「Control」+接続したいデバイスが登録されている数字(「1」~「4」のいずれか)を押すだけです。
もしUSBケーブルで接続しているデバイスがあれば、「Fn」+「Control」+「0」を押すと、USB接続のデバイスに切り替わります。
これで複数のデバイスでHHKBを使うときも簡単に切り替えできますね。
iPadやMacBookでHHKBが使えると何が便利?
打鍵感やミニマルなデザイン、キー配列のカスタマイズ性など、HHKB自体の魅力はもちろんですが、さらにiPadやMacBookで使用できることによって使い方が広がります。
お気に入りのキーボードがデバイスに関係なく使える
WindowsやMac、iPadなどのデバイスに関係なく、日本語配列でも英語配列でも自分の好きなHHKBを使えることがメリットのひとつといえるでしょう。複数デバイスを使っていても、自分にあったキーマップで、手になじんだHHKBを共通して使えるということは、デバイスに左右されずにタイピングのパフォーマンスを最大化できるということ。まさに、HHKBのコンセプトである「馬の鞍」を体現しています。
シームレスに接続するデバイスを切り替えながら作業できる
HHKBは4台までペアリング情報を保持できます。一度設定すれば、HHKB側で接続先を切り替えるだけで、キーボードを変更しなくても入力できます。
沢山のデバイスを使い分けていても、キーボードはHHKBひとつなので、デスク回りもすっきり使えます。
iPadを縦向きにして使える
iPad専用のキーボードは、iPadを横向きにして使うものがほとんどです。HHKBはiPadの向きに関係なく使えるため、縦にも使えます。原稿作成やWebページの閲覧などは、スクロールせずに一目で見える情報量が多く効率的に作業できます。
iPadの「これキーボードで入力できたほうが早いのに…」が叶う
メモの更新、インターネットショッピングの個人情報入力やお問い合わせフォームの入力など、「iPadでもキーボードで入力できたら早いのに…!」という瞬間がありますよね。HHKBをペアリングしておけば、普段使いのちょっとした使いづらさが、さっと解消されます。
例えばこんな使い方~フリーランスライターのある一日
さて、iPadやMacBookでの様々な使い方を紹介しましたが、そうはいっても、いまひとつ自分が使っているイメージがわかない方もいるでしょう。そこで、フリーランスライターを例に、HHKBと複数のデバイスを使って仕事をこなす、ある一日を追ってみました!
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今回は、iPadやMacBookでのHHKBの使い方を中心に、複数デバイスを使った活用法についてもご紹介しました。
HHKBがあれば、様々なシーンにあわせて使いたいデバイスが使えます。自分の手になじんだHHKBは、まさしくカウボーイにとっての馬の鞍!
そんなHHKBをぜひ使ってみてください!
\HHKBは、購入前にレンタルしてお試しいただけます!/
\HHKBは、以下からご購入いただくこともできます!/
- 各ECモールには、「PFUダイレクト」で出店しています。
必ず、販売元が「PFUダイレクト」であることをご確認ください。
- 本記事は、2023年4月時点の検証をもとに作成しています。